怒りの感情のさらに奥にあるものとは?



私たちは何か出来事が起きた時に怒りが湧くと、出来事の中に怒る理由を見つけようとします。



それは間違いではありませんが、その出来事だから怒りが湧いたのではなく、心の中に常に「怒りの種火」を持っており、それがたまたまその出来事に反応しただけなのです。



「怒り」は二次感情と言われています。



怒りを感じる前に先に何らかの一時感情があり、それを守るために怒りとして表現されるのです。



ですが、私たちはついつい怒りにばかり目を向けがちで、怒りの奥にある一時感情に目を向けません。



怒りは一時感情を守るための反応なので、怒りだけを抑えようとするのは難しいのです。



一つ例を挙げて説明しますね。



例えば職場の人から嫌味を言われて怒りが湧いたとします。


嫌味





一見、嫌味に対して怒りが湧いたように感じるかもしれませんが、実は心の中はこのような状態になっています。

嫌味を言われた

人から批判された

自分は価値がない

孤独・悲しみ


というように、怒りの奥底には「孤独や悲しみ」が隠れていたのです。


ぬるぐるみ





育ってくる過程の中で、どこかで抱えてしまった孤独や悲しみは常に感じていると心が持たないので、普段は心の奥深くに眠っています。



ですが何らかの刺激を受けると反応してしまいます。



それを「怒り」が矢面に立って守ってくれているのです。



心の奥深くに悲しみを抱えた自分を守るために、怒りとなって出来事から守ってくれています。



心の奥深くにある傷は勝手に消えてなくなりはしないので何かあるたびに刺激を受けるので、傷がさらに深くなるのを恐れ、怒りとなって食い止めてくれているのです。

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盾となる




これはもう無意識の反応なので、あらかじめ備えて止めることはできません。



ただ怒りの奥にあるものに目を向け、しっかり向き合い癒していくことで、一次感情である悲しみは薄れていくのです。



一次感情が薄れていくと、二次感情である怒りの出番も減ります。



しかし一次感情は深いトラウマを抱えている場合もありますから、いきなりトラウマに向き合うのは危険です。




深く傷ついたからこそ、心の奥深くにしまっていたのです。



トラウマと向き合うには、きちんとした準備が必要です。



何の備えもなく山に登らないように、トラウマに向き合うにもちゃんと準備が必要です。





カウンセリングでは、お一人お一人の状態に合わせて、トラウマと向き合う準備をします。


あなたも、抑えられない感情に振り回される生き方を手放してみませんか?




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