あなたはハラスメントから、人類を救っているかもしれない
私には尊敬しているカウンセラーの先生が何人かいるのですが、その中のお一人のあるベテランカウンセラーさんのセミナーに先日、参加させていただきました。
その日のテーマは「ハラスメント」でした。
ハラスメントと言えば、職場でのパワハラがイメージしやすいかもしれませんが、家庭でのDVやモラハラも立派なハラスメントです。
他にもセクハラ、カスハラなどもハラスメントですよね。
私は過去に職場でのひどいパワハラに遭った経験はそれほどないのですが(少しはある)、家庭内ではDVやらモラハラやらが横行していたので(苦笑)、ハラスメントについてはとても関心があり、セミナーではあれこれと質問させていただきました。
ハラスメントする側は様々な手段を用います。
相手を侮辱したり、または孤立化させたり、自分の正しさを押し付けたり、ハラスメントする側が被害者のふりをして罪悪感を植え付けてくる場合もあります。
先生が、「どうして社会からハラスメントがなくならないのかが研究テーマです」とおっしゃったので、「ハラスメントをする側に自覚がないから、延々と連鎖していくんでしょうか?」と私が尋ねたところ、先生が「世代間連鎖を防いでいる人が沢山います」とおっしゃいました。
以下、その先生の言葉です。
うちの家族っておかしいよね、うちの会社(学校)おかしいよねって最初に気づく人たちがいなければ、人類みなハラスメントする側になっているかもしれません。
最初に気づいた人は大抵孤独です。
その中で自分を保ち、作り上げていくのは大変だっただろうと思います。
何と言っても「気づいた人」は悪者にされちゃったりしますが、それでも踏ん張ったんです。
その踏ん張りで「最初に気づいた人」が人類を救っているんです。
我が家は4人家族でしたが、確かに「うちの家おかしいよね?」と気づいたのは恐らく私だけでした。
家族それぞれがなんだか人生が上手くいかないなと思いながらも、何かのせいにしたりまたは我慢して耐え続けたりで、結局なぜ上手くいかないのかもわからないまま両親は亡くなりました。
私も人生の終盤になってようやく我が家がどうしてこんなことになっていたのか知る機会を得ました。
私のブログを読んでくださっている方は、何かしらの生きづらさを抱えておられる方が多いかと思います。
でも私の家族(会社、学校)は何かおかしいと気づいた時点で、自覚はなくてもハラスメントの連鎖を止めているんです。
間接的にでも人類を救っているんです。

私はこの先生の言葉が本当に温かくて励まされるなと思い、今回ご紹介させていただきました(許可済)
あなたが今、苦しい思いをしているのは決して無駄ではありません。
誰も味方がいないように思えて孤独を感じるかもしれません。
それでも「気づかない」人が大半の中、気づけたあなたは素晴らしいと私は思います。
最後にまたその先生の言葉をご紹介します。
親は必ず何らかの形で子供を傷つけてしまいます。
そこで傷ついた子供の気持ちに共感できれば、その傷つきと他人からの共感によってそこから回復していった経験が子供の成長につながることもあるのです。
でも謝れない親がいます。
自己愛的で他罰的な親だと子供は大変です。
そんな環境で「なんかおかしいぞ」と気づいた子供はそれだけでもすごいんです。
気づいたことに誇りを持ってもらいたいなと思います。
僕らの仕事は「その経験に誇りを持ってもいいんだよ」と伝えていくことかとも思います。

よく、過酷な環境であった人ほど回復力も大きいと言われますが、私も本当にそうだと思います。
苦しい経験が多かった人ほど、気づく力や、回復していく力が大きいと信じています。
気づけない人が多い中で気づけたご自分をどうぞ認めてあげてください。
今日もとても長くなりましたが、少しでも参考になりましたらとても嬉しいです。
私もクライアント様に、ご自分の経験を誇りに思っていいんだよって伝え続けていきたいと思います。
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