脳内麻薬が感覚を切り離す
人はトラウマとなるような傷つき体験を受けると心の防衛反応として、これ以上嫌な感覚を味わわないようにするため、心と体の感覚を切り離すことがあります。
これが「解離」と呼ばれるものです。
身体感覚を感じることができず、感情にも鈍感になります。
解離時には脳内麻薬と呼ばれる「内因性オピオイド(体内で自然に作られる鎮痛剤)」が分泌され、痛みや感覚を麻痺させると言われています。
私たちの心と体は、これ以上傷つかないために防衛システムが稼働するのです。
解離状態では、心と体が「今ここ」の状態から切り離されています。

解離状態から抜けるのは時間がかかりますが、まずは切り離された心と体の感覚を少しずつ取り戻していくのが大切です。
心地よく、安心感を感じる時間を増やす。
「今ここ」を感じるために、五感を意識する。
一緒にいて安心できる人とのつながりを感じる。
私たちは過去に何があろうと「今ここ」に意識を向ける必要があります。
「今ここ」を感じるためには「安心感」が必要なのです。
いきなり体の感覚を取り戻すのではなく、日常生活の中で少しでも安心して心地よく過ごせる時間を増やすのが、まずは大切です。
あなたは一日の中でホッとできる心地よい時間を持てていますか?
カウンセリングでは、あなたのリソース(資源、強み)を一緒に探求し、心地よい時間を増やし、心と体の感覚を取り戻し解離から抜けるサポートをさせていただきます。