小さな願いをかなえるだけで、心がふわっと軽くなる。自己肯定感を育てるやさしい習慣
「自分の気持ちなんて後まわし」が当たり前になってませんか?
「がんばらなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」
そんなふうに自分にムチを打って、気づけばずっと、“自分の本音”を置き去りにしてきた。
でも、本当はあなたにも
「こうしたいな」「これ好きだな」っていう小さな願いがあるはず。
この記事では、
その小さな願いに耳をすませて、叶えてあげることが、自己肯定感を育てる第一歩になる
というお話をお届けします。
今のあなたにちょうどいい、やさしいスタート。
一緒に見つけていきましょうね。
自己肯定感って、そもそも何?
自己肯定感という言葉、最近よく耳にするようになりましたよね。
簡単に言うと、「自分には価値がある」と心から思える感覚のこと。
でも現実には、自分を認めるどころか、責めたり否定してばかりという方が多いのではないでしょうか。
・人の期待に応えようと頑張りすぎてしまう
・失敗すると「やっぱり私はダメだ」と思ってしまう
・褒められても、素直に受け取れない
こうした思いグセって、実は過去の体験や育った環境が深く関係していることも多いんです。
たとえば、子どもの頃に「こうしなさい」と言われ続けたり、頑張っても「まだまだ」と評価されなかったりすると、「私はこのままではダメなんだ」と思い込みやすくなります。
(関連記事:自分を「ディスカウント」していませんか?〜アダルトチルドレンと自己肯定感のお話〜)
でもね、そんな思いグセも、少しずつ優しくほぐしていけるんです。
それが、「小さな願いを叶えること」なんです。
「自分を喜ばせる」って、どういうこと?
たとえば、あなたのお気に入りの服。
「いつか特別な日に着よう」と思って、大切にしまってある一着。
それを、なんでもない今日、着てみてほしいんです。
鏡に映るあなたは、どんな表情をしているでしょうか?
きっと少し、嬉しそうな顔をしてるはず。
いつもより背筋がスッと伸びて、少しだけ誇らしげな気持ちになるかもしれません。
それって、ものすごく大事なことなんです。
「私は、今日この瞬間にふさわしい人間なんだ」って、無意識に自分に許可を出してあげることになるから。
自己肯定感は、そんな「自分への小さなOK」の積み重ねで育っていきます。

やってみよう。「自分の願い」に気づくワーク
「自分の小さな願い」って、意外と見逃してることが多いです。
そこで、簡単なワークをしてみましょう。
紙とペンを用意して、次の問いに答えてみてください。
Q1:最近、ちょっと気になってたことは?
(例:あのカフェに行ってみたい/新しいリップが欲しい)
Q2:それを「でも・・・」で止めていませんでしたか?
(例:「高いからやめとこ」「一人で行くのは恥ずかしい」)
Q3:その願いを、今の自分に「かなえていいよ」って言ってあげるとしたら、どんな気持ちになりますか?
このワークを通して見えてくるのは、「自分の願いに自分でブレーキをかけてたんだな」ってこと。
そのブレーキを、少しだけ緩めてあげるだけで、あなたの心はぐっと軽くなります。
自己肯定感は“感じる”もの。理屈じゃない
よく「自己肯定感を上げるには考え方を変えよう」って言われます。
でも、実は頭で理解するよりも「感覚」のほうが大事なんです。
たとえば、ふわふわの毛布にくるまれたときの安心感。
お風呂上がりにお気に入りの香りを身につけたときのうっとり感。
そんな風に、「気持ちいい」「心地いい」「好き」が自己肯定感を育てるエネルギーになるんです。
自分の味方でいてあげる
「こんなことで自己肯定感が上がるの?」って思ったとしても、「うん、それでもやってみようかな」って思えたら、それが一歩。
自己肯定感は、特別なセミナーに行かなくても、心理学の本を読まなくても、日常の中で、ちゃんと育てていけます。
それは、あなたがあなたのいちばんの味方でいることから始まるんです。
今日からできる「小さな願いを叶える」習慣
最後に、すぐに実践できる「小さな願いを叶えるアイディア」をいくつか紹介しますね。
- お気に入りの服を着て、いつもより丁寧にメイクをする
- コンビニでちょっと高めのスイーツを自分に買ってあげる
- 好きな香りのハンドクリームを塗って深呼吸する
- カフェでひとりゆっくりお茶をする時間をとる
- 子どもの頃好きだった本やアニメをもう一度見てみる
- 忙しい朝でも、好きな音楽を一曲流してから出かける
どれも特別なことではないけれど、「私はこれが好き」「これがしたい」っていう小さな気持ちに寄り添ってあげるだけで、心の奥の自己肯定感のタンクが、じんわり満たされていきます。

自分を大切にする一歩を、いまここから
自己肯定感を高めるって、決して「もっと頑張ること」じゃないんです。
むしろ、「もう頑張ってる自分をちゃんと認めてあげること」
そして、日常の中で小さな願いをかなえて、「私はこれでいいんだ」って感じられる瞬間を少しずつ増やしていくこと。
あなたの中に、ほんの少しでも「やってみようかな」と思える気持ちが生まれたなら、もうすでに一歩踏み出しています。
今日という日に、自分の心がふっと緩む何かをひとつ、やってあげてくださいね。
ひとりでがんばりすぎなくていいんです
「小さな願いを叶える」って、とてもシンプルなことだけど、慣れていないとどこか気が引けたり、罪悪感がわいてしまうこともあります。
そんなときは、誰かと一緒に「自分を大切にする練習」をしてみませんか?
私のカウンセリングでは、あなたが安心して心の声を話せる時間を大切にしています。
自分でも気づかなかった気持ちや、本当の願いにそっと寄り添いながら、少しずつ「自分でいていいんだ」と思える土台を育てていきます。
がんばらなくても大丈夫。
一緒に、やさしく、自分らしい毎日を育てていきましょう。
カウンセリングの詳細やご予約は、こちらからご覧いただけます。
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気軽に読める内容なので、ちょっとした息抜きにどうぞ。
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