否定せず受容することの大切さ~心が回復するカウンセリングの力

この記事の内容

否定ではなく、受容が大切な理由


「カウンセラーに相談したら、逆にお説教されてしまった」
「気持ちを否定されて、余計に傷ついた」

そんな体験をされた方の声を耳にすることがあります。

せっかく勇気を出してカウンセリングの扉を叩いたのに、
そこで否定されてしまったらどうなるでしょうか?
きっと心はますます固く閉ざされ、
「やっぱり自分はダメなんだ」と自己否定を深めてしまうでしょう。

本来、カウンセリングは心を回復させるための場所です。
その中で最も大切なのは、否定せずに受容することです。

この記事では、なぜ「受容」が人の心を癒し、
自己肯定感や幸福感を育てるのかを、
神経や自己受容の観点からわかりやすくお伝えします。



否定されることのつらさ


私たちは日常の中で、無意識にたくさんの「否定」を受けています。

  • 「そんなこと言わない方がいい」
  • 「まだ頑張りが足りない」
  • 「そんな考え方は間違っている」



こうした言葉は、相手のためを思って
言われている場合もありますが、
受け取る側は「自分を認めてもらえなかった」
と感じてしまいます。

そして否定されるたびに、心は小さく縮こまり、
「本当の自分を出すのは危険だ」と思うようになるのです。



否定は神経を緊張させる


否定されると心が傷つくだけではありません。
実は、体や神経も強い影響を受けています。

人は「敵」と感じる相手に出会うと、
無意識に防衛反応が働きます。
呼吸が浅くなり、心拍が速くなり、筋肉が固くなります。

否定の言葉を浴びると、体はまるで
「闘うか逃げるか」の緊張状態に入ってしまうのです。

もしその相手が本来「味方」であるはずのカウンセラーだったら?
安心を求めて訪れた場所で、体が危険を感じてしまったら?

そうなると、心を開いて相談することは難しくなり、
カウンセリングそのものが成り立たなくなってしまいます。

否定されて心を開けないイメージを、雲に覆われた月の画像で表現



受容が神経を落ち着ける


一方で、人は「わかってもらえた」と感じたとき、体は安心します。

  • 呼吸が深くなる

  • 心拍が落ち着く

  • 筋肉の緊張がゆるむ

「受容されること」は、ただ気分が良いだけでなく、
神経や体にまで影響を与えるのです。

だからこそ、カウンセラーが大切にすべきは
「否定すること」ではなく「受けとめること」


その受容の姿勢が、クライアントの心を安心させ、
自己回復力を引き出していきます。



自己受容が育つと生きやすくなる


受容の体験を重ねることで、
人は少しずつ「自己受容」ができるようになります。

自己受容とは、ありのままの自分を認めること。
「このままの私で大丈夫」と思えることです。

自己受容が育つと、

  • 自己否定が減る

  • 自尊心や自己肯定感が高まる

  • 人間関係が楽になる

  • 人生の幸福感が増す

といった変化が表れてきます。



自己受容は「嫌いな自分」も含めて認めること


ただし、自己受容は「良い自分」だけを
受け入れることではありません。

  • 怒りっぽい自分

  • 人の悪口を言ってしまう自分

  • 嫉妬や劣等感を抱えてしまう自分

こうした「嫌いな部分」も含めて
受け止めることが、本当の自己受容です。

心はたくさんの「パーツ」でできています。
一見醜く見えるパーツでさえ、
何かしらの肯定的な意図を持っています。
それは「自分を守るため」
「傷つかないようにするため」など、
大切な役割を果たしてきたのです。

だから、「嫌いな自分」を切り捨てるのではなく、
「そうならざるを得なかった理由」を理解し、
統合していくことが必要
です。



否定から受容への転換がもたらすもの


「否定される」体験ばかりだと、
人は自己否定のループに陥ります。
一方で、「受容される」体験を積み重ねることで、
人は少しずつ自己受容を学んでいきます。

受容とは、相手の感情や思考を
「そのままでいい」と受けとめること。
それはクライアントにとって、
「自分の存在そのものが受け入れられた」
という感覚につながります。

否定から解放されることで、心は本来の力を取り戻し、
少しずつ成長へと向かっていくのです。

自分の存在が受け入れられたイメージを、手のひらの乗せた黄色の花の画像で表現



私のカウンセリングで大切にしていること


私のカウンセリングでは、
神経の理論とパーツ心理学の視点を取り入れています。

「否定されない安心感」の中で、
自分の気持ちを安心して出すことができる。
その体験が、心を落ち着かせ、
自己受容につながっていきます。

あなたがどんな感情を抱えていても、
どんな思考を持っていても、
それは否定されるものではありません。
むしろ「そう感じる理由」が必ずあるのです。

私の役割は、その思いを丁寧に受けとめ、理解し、
一緒に心の回復を支えていくことです。



まとめ ― 否定せず受容することの大切さ


人は否定されると、心も体も緊張し、
自己否定を深めてしまいます。
反対に、受容されると安心し、自己受容が育ち、
自己肯定感や幸福感が高まっていきます。

だからこそ、カウンセリングの場で大切なのは
「否定せず受容すること」
それは技法やテクニック以上に、
心を回復させる力を持っています。

まずは「人の悪口を言ってもいい」
「ネガティブな気持ちを持ってもいい」

そうやって抑え込んできた感情を認め、
自分を労うことから始めてみましょう。



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もしあなたが「否定され続けてつらい」
「自分を認められない」と感じているなら、
安心して話せる場所が必要です。

私のカウンセリングでは、否定せずに受容する姿勢を大切にし、
神経の理論とパーツ心理学を組み合わせながら、
自己受容を育てるお手伝いをしています。

否定から解放され、
安心の中で心を回復させていきませんか?

相談してみようかなと思われたら、
どうぞお気軽にお申し込みください。


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