「自分はダメ」と思ってきたあなたへ──不自由な価値観をやさしく手放す方法

この記事の内容

不自由な価値観は悪者じゃない


「自分には才能がない」
「私は愛される価値がない」
「きっと何をやっても失敗する」


そんな言葉が、心のどこかに根を下ろしていることはありませんか?
それらの“価値観”は、確かに生きづらさを感じさせるものかもしれません。


けれど、それが今もあなたの中にあるということは、何らかの形で、あなたを守ってきた証でもあるのです。
(関連記事:メンタルブロックは解除しなくていい。ゆるめて手放す新しい付き合い方



生き延びるために作られた“枠”


人は環境に適応するために、無意識のうちに「こうあるべき」「こうしなければ」という価値観を育てていきます。
特に幼少期、親の期待に応えようとしたり、叱られないように振る舞ったり、社会の中で居場所を確保しようとしたり。
そうやって、さまざまな「自分ルール」を作ってきました。

たとえば「私は目立ってはいけない」という価値観。
それは、目立つことで怒られたり、嫉妬されたりした経験があったのかもしれません。
だからこそ、“目立たない”ことで安全を保ってきた。


その価値観は、あなたがサバイバルするための知恵だったのです。



不自由な価値観が持つ“優しさ”


「私は才能がない」と思う人がいたとします。
一見ネガティブなその価値観も、「だからこそ無理をせずにすんだ」「挑戦しなければ傷つかなくてすんだ」といった、小さな安心をくれたものかもしれません。

人は無意識に「これ以上傷つかないように」と、自分を守るために価値観を選びます。
それは“失敗から逃げた”のではなく、“心を守った”とも言えるのです。

不自由な価値観が実は心を守ってくれていたというイメージを、青いハートの画像で表現



真実のように思える思い込み


それでも、こうした価値観が「自分の真実」のように思えてしまうことがあります。
「私は◯◯な人間だ」と信じきっていると、そこから外れる行動をすることに大きな不安を感じてしまうのです。

でも、その“真実”は、あくまで「そう思い込んでいた」だけかもしれません。
そして思い込みは、気づくことで変えていけるもの。
まずは「私はなぜそう信じていたんだろう?」と問いかけてみることが、第一歩です。



意識が向いた先に未来は創られる


脳は、意識を向けた情報を拾い集める性質があります。
「自分はどうせ失敗する」と思っていれば、その“証拠”ばかりが目に入りやすくなります。


逆に、「こんなふうに生きたい」と意識すれば、それに合ったヒントやチャンスが自然と目に入るようになります。


人間の脳はとても素直で、意識したものを現実に近づけようと働きます。



「なりたくない未来」を考えるほど近づいてしまう?


「病気になりたくない」「孤独になりたくない」と思っていると、なぜかそれが現実になってしまうような気がしませんか?


それは、脳は“否定語”をうまく理解できないからです。
「◯◯したくない」は、「◯◯」にだけフォーカスが向き、結果的にその未来を強化してしまいます。


だからこそ、「どうなりたいか」を明確にイメージすることがとても大切。
未来は、自分の意識の向き先によって形作られていきます。



不自由な価値観を“手放す”のではなく“緩める”


「価値観を変えなきゃ」「思い込みを手放さなきゃ」と急ぐ必要はありません。
大切なのは、少しずつ“緩める”こと。
「今まではそう信じていたけど、ちょっと違う見方もしてみようかな」と、自分にやさしく問いかけてみる。

「才能がない」と思ってきた人が、「もしかして、小さな得意なこともあるかも?」と気づけたら、それは立派な一歩です。



過去を責めない。今までの価値観に感謝する


これまでの価値観があるからこそ、今のあなたがあります。
その価値観は、あなたを守り、生き延びさせてくれたのです。

「そうか、私はこうして自分を守ってきたんだな」
「ありがとう。そろそろ別の方法も試してみようかな」

そんなふうに、価値観と“お別れ”するのではなく、“仲直り”するイメージで関わると、心はぐっと楽になります。



未来は“今”の意識がつくっていく


未来はまだ見えません。
でも、今ここで「こうありたい」と思う気持ちは、確実に未来の自分につながっています。


私たちが描くイメージは、決して「妄想」なんかではありません。
それは、自分の内側から生まれる「可能性の芽」なのです。


どうせなら、自分にとってやさしく、うれしい未来を選んでいきたいですね。

なりたい自分をイメージするイメージを夕日に向かって指をかざす画像で表現



あなたの価値観は、変えられる


今、あなたが「生きづらい」「苦しい」と感じているのなら、それは価値観が“今のあなた”に合わなくなってきたサインかもしれません。


でも大丈夫。
無理に壊さなくてもいいし、急に変わらなくてもいい。


ほんの少し、「こういう考え方もあるんだな」と思えたら、それが変化の始まりです。



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自由に、のびのびと生きる感覚を、少しずつ育てていきましょう。



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