楽しんではいけないと思ってた。アダルトチルドレンが“幸せ”を受け取るために必要なこと

この記事の内容

楽しめないのは、自分がおかしいから?


「なんで私は楽しめないんだろう?」


友達と遊んでいるとき、旅行に行ったとき、みんなが笑っている中でふと自分だけが浮いているような気がしてしまう。


そんな経験、ありませんか?

  • 楽しいことが続くと不安になる
  • リラックスしていると罪悪感が出てくる
  • 努力せずにうまくいっている人を見ると、モヤモヤする


こうした感覚の奥には、「楽しむことが怖い」「幸せになってはいけない」という無意識のブレーキが存在しているかもしれません。


この記事では、アダルトチルドレンの方が「楽しむのが苦手」になってしまう理由を、心のパーツ、自律神経の働きといった視点からやさしく解説します。


そして、そのブレーキを少しずつ外して、「楽しんでもいい」と感じられるようになるヒントもお届けします。



アダルトチルドレンと「楽しみ下手」の関係


アダルトチルドレンとは、子ども時代に安心感を得られない家庭環境で育ったことで、大人になってもさまざまな生きづらさを抱える人のことです。

その中でもよくあるのが「楽しめない」「リラックスできない」「幸せを受け取れない」といった悩みです。

たとえばこんな感覚、思い当たることはありませんか?

  • 楽しい予定があると、逆に不安になる
  • のんびりしていると「怠けてる」と責められているような気がする
  • 成功している人を見て、素直に祝福できない
  • 「もっと頑張らなきゃ」「まだ足りない」と常に焦ってしまう

こういった反応の背景には、心の深い部分にある「幸せになってはいけない」「苦労しないと価値がない」といった無意識の思い込みが影響していることが多いのです。


楽しめない暗い心のイメージを、ドライフラワーの画像で表現



「楽しむな」と言ってくる心のパーツたち


「パーツ心理学」では、私たちの心の中にはさまざまな“パーツ(部分)”がいて、それぞれが自分なりの役割を持っていると考えます。

たとえば、

  • 「楽しむとバチが当たるよ」と言ってくる慎重なパーツ
  • 「親があんなに苦労してたのに、自分だけ幸せになるなんて」と自分を責めるパーツ
  • 「いつも緊張していないと、危ない目にあうよ」と警戒するパーツ



こうしたパーツたちは、過去の経験から“楽しむことは危険だ”と学び、それ以来あなたを守ろうとして頑張ってきた存在です。

彼らの声に耳を傾けてみると、「あなたがこれ以上傷つかないように」と必死に守っていたことが見えてくるでしょう。



自律神経の緊張が「安心」と「楽しさ」を妨げる


アダルトチルドレンの方は、幼少期に慢性的なストレス環境にさらされてきたため、自律神経が常に“緊張モード(交感神経優位)”に入りやすくなっていることがあります。

この状態では、心も体もリラックスしづらく、楽しいことがあっても心から味わうことができません。


たとえば、誰かに優しくされたときに、「素直に喜べない」「裏があるんじゃないかと疑ってしまう」などもそのひとつです。

安心感を感じるためには、自律神経の“副交感神経(特に腹側迷走神経)”がうまく働いている必要があります。


でも、心や体がずっと“危険信号”を感じている状態だと、この神経がうまくオンにならず、楽しいことすら緊張のもとになってしまうのです。



「楽しむことへの罪悪感」は、あなたのせいじゃない


「私は性格が暗いから」「他人と比べて感情が薄いから」
そんなふうに自分を責めていませんか?


でも、それはあなたの性格の問題ではなく、これまでの人生で身につけざるを得なかった“サバイバルの知恵”です。

  • 家族の中で、自分だけが楽しくすることが許されなかった
  • 楽しそうにしていたら、誰かの機嫌が悪くなった
  • 喜んでいたら、「調子に乗るな」と叱られた

そんな経験の中で、「楽しむ=危険」と学んでしまった心のパーツがあるのです。

あなたが楽しみ下手なのは、悪いことではありません。


それは、過去のあなたが生き延びるために必要だった“適応”なのです。
(関連記事:「ゴロゴロできない私」を卒業するまで~ポリヴェーガル理論とパーツ心理学でひも解くアダルトチルドレンの緊張の正体〜



小さな一歩「やりたくないことリスト」を作る


「楽しめない」状態からいきなり「楽しい!」にジャンプするのは難しいかもしれません。


だからこそ、まずは「やりたくないことをやめる」ことから始めてみましょう。


たとえば、こんなふうに。

  • 無理して参加していた集まりを断る
  • 気を使っていたLINEの返信を少し遅らせる
  • 「いい人」でいようとする場面を1つ手放す


自分の心に「これは本当にやりたいこと?」「ただの義務感?」と問いかけてみてください。


その答えをもとに、“やりたくないことリスト”を作って、少しずつ距離を置いていきましょう。

すると、自分の内側にスペースができてきます。


そこに、「これやってみたいかも」「ちょっと気になるな」という、楽しさの種が自然と芽を出してくることもあります。


「楽しさの種」のイメージを両手で新芽を抱く画像で表現



楽しむ力は、少しずつ取り戻せる


「私は楽しめない人間なんだ」と思ってしまうこともあるかもしれません。


でも本当は、楽しむ力はちゃんとあなたの中にあります。


ただ、長いあいだ“封印していただけ”なんです。

パーツの声を聴きながら、自律神経を整えて、自分に優しい選択を重ねていくことで、「楽しむ」ことへの許可が少しずつ出せるようになります。

焦らなくて大丈夫。

まずは、「楽しめない自分を責めない」ことから始めましょう。

そのやさしさが、回復への第一歩になります。



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もしあなたが今、「楽しむってどういうことか分からない」「罪悪感ばかりが先に来る」
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