無意識の信念が生きづらさを作る~赤ちゃんの頃の体験が、大人のあなたに与えている影響
なぜ生きづらさが繰り返されるのか
「どうして私は、
いつも人に合わせてしまうんだろう」
ふとした瞬間、
そう感じることはありませんか。
やりたくないのに断れない。
頼まれていないのに気をつかってしまう。
本当はしんどいのに「大丈夫です」と
笑ってしまう。
誰かを傷つけたくなくて。
嫌われたくなくて。
迷惑をかけたくなくて。
気がつくと、
自分の気持ちはいつも後回しで、
心だけがずっと置き去りになっている。
でも、
どうしてこんなにも “生きること” が
苦しくなるんでしょう。
実はそれは、あなたが弱いからでも、
心が繊細すぎるからでもありません。
その奥には、
あなたが気づいていないところで
静かに働いている「無意識の信念」というものが
あるのです。
無意識の信念とは、“過去のあなたを守るためのルール”
「信念」と聞くと、
なんだか強くて、意志がはっきりしたイメージが
あるかもしれません。
でも、ここでいう信念はそうではありません。
それはあなたが意識して選んだものではなく、
気づいたら身体に刻み込まれていた
“生き延びるためのルール”。
頭で考えるよりももっと深い、
心よりもずっと深い。“自動的に”
あなたを動かしてしまう見えない力。
たとえば、
- 「人に迷惑をかけてはいけない」
- 「自分の気持ちを言っても
分かってもらえない」 - 「本音は隠しておいたほうが安全」
- 「いつも相手を優先しなくちゃいけない」
こんな思い込みが、
あなたが意識していなくても、
いつも心の奥で動いている。
そしてそのルールは、
あなたが生まれてまもない頃・・・
赤ちゃんのときの体験から
始まっていることもあるのです。

赤ちゃんの頃の小さな体験が、心の土台をつくる
赤ちゃんは、欲求にまっすぐです。
お腹が空けば泣く。
眠ければぐずる。
抱っこしてほしければ手を伸ばす。
それが赤ちゃんにとっての自然な表現です。
でも、
もしその欲求が、
うまく受け止めてもらえなかったとしたら?
たとえば、
- 泣いても応えてもらえなかった。
- 逆に、泣いていないのにミルクを飲まされた。
- 求めても抱っこしてもらえなかった。
- 親の機嫌で対応が変わった。
- 安心よりも緊張の時間が長かった。
そういうとき、
赤ちゃんはまだ「言葉」で理解できません。
ただ、
身体で “感じたこと” だけが残ります。
そして小さな心は、
気がつかないうちにこう学びます。
「欲求を出すと、つらい」
「気持ちを表現すると危険」
「自分の感覚より、相手を優先しよう」
こうして、
言葉になるよりも前に、
“沈黙のルール” が心に刻まれていくのです。
言葉では覚えていなくても、心と身体はすべて覚えている
赤ちゃんの頃の記憶は残っていません。
でも、
身体はちゃんと覚えています。
赤ちゃんは、
感じたことすべてを“事実”として受け取ります。
「この世界はこういう場所なんだ」
「こうやって生きていくものなんだ」
そうやって覚えたルールは、
大人になっても消えることはありません。
むしろ、
気づかないほど深く私たちを支配し続けます。
無意識の信念が、大人のあなたを動かしている
気づいていないだけで、
そのルールは今も確かに働いています。
たとえば、
● NOと言えない
● 嫌われないように笑ってしまう
● 人との距離がいつも難しい
● 相手に合わせすぎて疲れる
● 頑張っても満たされない
● 褒められると落ち着かない
● 安心より“緊張”しやすい
● 誰かといると無意識に身体が固まる
これらはすべて、
“あなたが悪いから” ではなくて、
かつて小さなあなたが
一生懸命に身につけた “守るためのルール” が
働いているだけなのです。
理性で直せないのは、あなたがダメだからじゃない
よくある悩みがあります。
「頭では分かっているのに、できないんです」
これは、本当にその通りです。
あなたの行動を動かしているのは、
頭ではなく、
もっと深い“身体の記憶”だから。
だから頑張っても変わらないのは、
あなたのせいじゃありません。
むしろ、変わらないのは当然なのです。
無意識の信念に気づくサイン
「私にも、そんな信念があるのかな?」
そう思うかもしれません。
でも、日常の中にヒントはちゃんとあります。
- 断った後に罪悪感が押し寄せる
- うまくいっても心から喜べない
- すぐに自分を責めてしまう
- 頑張っても孤独が残る
- 「どうせ私なんて」と思ってしまう
- 自分の気持ちがよく分からない
もし一つでも当てはまるなら、
あなたの奥にもきっと “無意識の信念” が
眠っています。
無意識の信念は、こうやって癒されていく
信念は、力づくで変えることはできません。
けれど、方法はあります。
① 自分の信念に気づく
まずは「何が私を動かしているのか」を
知ること。
② その信念が“過去には必要だった”と理解する
責めるのではなく、労わる。
「小さな私は、これで生き延びてきたんだね」
この理解は、とても大きな一歩です。
③ 安心できる人の中で、新しい体験を積み重ねる
恐れの記憶は、
安心の中でしか上書きされません。
人とのつながり、
優しい眼差し、
“もう大丈夫だよ” と感じられる瞬間。
そういう小さな体験の積み重ねが、
心の書き換えをゆっくりと起こしていきます。

なぜカウンセリングが効果的なのか?
無意識の信念は、
自分ひとりで見つけるのが
とても難しいものです。
なぜなら、
あなたにとっては「当たり前すぎて」
見えなくなっているから。
でも、安心できる関係の中では、
見えなかったものが
見えてくる瞬間があります。
- 気づけなかった信念に光が当たる
- 緊張より安心のほうが強くなる
- 身体が「大丈夫」を思い出す
- 本来のあなたが少しずつ姿を見せ始める
カウンセリングは、そのための“安全な場所”です。
あなたは、生きづらさから自由になれる
もし今、
「どうしてこんなに生きづらいんだろう」
「また同じパターンを繰り返してしまった」
そんな風に感じているなら、
それはあなたの弱さではありません。
ただ、
かつて小さなあなたが覚えたルールが、
今もあなたを守ろうとしているだけ。
そのルールは、
気づくことで、
労わることで、
安心の中での新しい経験によって、
少しずつほどけていきます。
そしてあなたの人生は、
今よりもっと軽く、
もっと優しく、
もっと自由になっていきます。
カウンセリングのご案内
もし一人で抱えている苦しさがあるなら、
そのまま抱え込まなくて大丈夫です。
あなたの中にある無意識の信念を一緒に見つけ、
安心の中で少しずつ手放していく
お手伝いをしています。
緊張がほどけて、
あなたの本当の気持ちが出てこられるように。
一歩を踏み出したくなったら、
どうぞいつでもいらしてください。
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もし長い記事が疲れるなと感じたら、
エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
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