安全な人間関係ってどう見分けるの?〜「人が怖い」あなたが、人とつながるために〜

この記事の内容

人と関わるのが「怖い」と感じるあなたへ


「人と話すと緊張する」「一緒にいると疲れてしまう」

そんなふうに、人との関係にいつも神経をすり減らしていませんか?

誰かとつながりたい気持ちはあるのに、心のどこかで「どうせまた傷つく」「きっと裏切られる」と思ってしまう。そんな葛藤を抱えている方はとても多いです。

もしかしたらその背景には、過去のつらい経験や、安心できなかった家庭環境があるかもしれません。

でも大丈夫です。あなたが「安心できる人間関係」を築いていけるように、この記事では“安全な関係性”とは何か、どう見分けていけばよいのかを、わかりやすくお伝えします。
(関連記事:「安心できない」と感じるあなたへ|トラウマ回復で見えてくる“小さな変化”とは?



第1章:なぜ「人間関係」がこんなにしんどいのか?


トラウマやアダルトチルドレンの背景を持つ人にとって、人間関係は“戦い”のように感じられることがあります。

それは、子ども時代に「安心」「尊重」「愛情」がじゅうぶんに得られなかった経験があるからです。

例えば、いつも親の顔色をうかがっていた。失敗すると叱られ、完璧でいなければ愛されないと感じていた。
そんな環境では、「人といる=緊張」「人に本音を言う=危険」と、無意識に体が学んでしまうのです。

このような記憶は、脳の深いところ・・・とくに“防衛反応”を司る脳幹や自律神経に残っています。


ポリヴェーガル理論では、人が安心を感じるか危険を感じるかは、自律神経の状態によって決まるとされています。

つまり「人といると無意識に緊張してしまう」のは、心が弱いからでも、性格のせいでもないんです。
ポリヴェーガル理論についてはこちら


人といても安心できないイメージをカミナリの画像で表現


第2章:「安全な人」とはどういう人?


それでは、安心できる「安全な人」とはどんな人なのでしょうか。

以下に挙げるような特徴を持つ人は、あなたの心を少しずつ癒してくれる存在になるかもしれません。

  • あなたをコントロールしようとしない

     →「こうすべき」ではなく、「あなたはどうしたい?」と聞いてくれる人。



  • 批判やジャッジをしてこない

     →話す内容ではなく、あなたの“存在”を受けとめてくれる。



  • 境界線(バウンダリー)を尊重してくれる

     →無理に踏み込んだり、強引に助けようとはしない。



  • 話をちゃんと“聴いてくれる”

     →アドバイスよりも、あなたの気持ちに寄り添おうとする姿勢。



  • 一緒にいると“身体がゆるむ”感じがする

     →深く息ができる、肩の力が抜ける、安心して沈黙ができる感覚。


この「身体がゆるむ」というサインはとても大事です。言葉では「いい人そう」と思っても、体がこわばる相手は、あなたにとって安全ではないのかもしれません。


安心できる人間関係のイメージを帽子をかぶった二人の女性の画像で表現


第3章:「不安全な人」のサインに気づこう


反対に、どんなに親しくても、一緒にいて心が緊張しつづけるような関係は「不安全」かもしれません。次のような特徴がある場合、注意が必要です。

  • 正しさを押しつけてくる人

     →あなたの感情より「どうすべきか」「何が正しいか」を優先する。



  • 罪悪感でコントロールしてくる人

     →「せっかく○○してあげたのに」といった言い方で、あなたを責める。



  • 境界線を超えてくる人

     →プライベートに土足で踏み込むような質問や態度。



  • 「ノー」が言いづらい関係

     →断ると怒られそう、嫌われそう…と感じてしまう。



実は、こうした不安全な人に「なぜか惹かれてしまう」こともよくあります。

それは、“子どもの頃に慣れ親しんだ関係性”に無意識に引き寄せられてしまうから。

心の中の「過去のパターン」が、大人になっても再現されてしまうんです。



第4章:「安心していい関係」を築くためのステップ


では、どうすれば「安心できる人間関係」を築いていけるのでしょうか。

その第一歩は、自分との関係性を見直すことから始まります。

完璧な人間関係を目指さなくていい

 →人間関係には失敗もある。大事なのは「安心してやり直せる関係性」です。

まずは自分が“安全な存在”であることを思い出す

 →自己否定を手放し、「わたしは大切にされていい存在」と思うこと。

すべてを急にオープンにしなくていい

 →信頼は“少しずつ”積み重ねていけばいいもの。

バウンダリー(境界線)を意識する

 →無理に合わせず、「これはできる」「これは難しい」と伝える練習。

身体の感覚を大切にする 

→ザワザワする?呼吸が浅くなる?それともホッとする?体は真実を知っています。


第5章:本当のつながりは、「安心」から生まれる


本当のつながりとは、無理して好かれようとしなくても、一緒にいられる関係です。

気をつかわなくても、黙っていても、安心できる。そんなつながりが、少しずつあなたの心の傷を癒してくれます。

人とのつながりにトラウマがあると、「もう誰も信じられない」と感じることがあります。

でも、本当に安全な関係に出会うと、その思い込みがやわらぎ、「こんなふうに人と関われるんだ」と新しい世界が開けていきます。


新しい世界が開けていくイメージを手の間からあふれる光の画像で表現



ゆっくり、あなたのペースで


人間関係に悩むのは、あなたがダメだからじゃありません。

むしろ、それだけ「人とちゃんとつながりたい」と願っている証拠です。

どうか急がずに、あなたのペースで。

ときに距離をとりながら、自分を守りながら、「この人となら、少し話してみようかな」と思える関係を大切にしてください。

そして必要なら、専門家のサポートを受けることも、一つのやさしい選択です。

あなたには、安心してつながれる世界がちゃんとあります。


安心して人とつながっているイメージを手をつないでいる人の画像で表現



カウンセリングという「安心なつながり」の中で


もしあなたが、「わかってもらえる場所がほしい」「安心して本音を話せる人がいたらいいのに」と感じているなら、カウンセリングという関係性もそのひとつの選択肢です。

当カウンセリングルームでは、過去のつらい体験やうまく言葉にできない感情も、あなたのペースで大切に扱っていきます。

ムリに話す必要はありません。無理に変わる必要もありません。

「安全な関係って、こういうことかもしれない」

そんな小さな実感を、あなたが少しずつ持てるように——。

その一歩を、ぜひ一緒に歩んでいけたらと思っています。

ご興味のある方は、まずはカウンセリングの詳細ページをご覧くださいね。

あなたが安心してつながれる場所でありますように。



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