「心と体の感覚がわからない」あなたへ|感じられないのは弱さではなく“守ってきた証”

この記事の内容

心と体の感覚がわからないあなたへ~それは、あなたが弱いからじゃない~


「昔から痛みに強いって思ってたんです」
私はそう信じて生きてきました。

注射も平気。ケガをしてもあまり痛くない。
そんな自分はきっと「我慢強い」「ちょっとやそっとじゃ動じないタイプ」なんだと、思い込んでいました。

でも――本当は違いました。
それに気づいたのは、大人になってあるカウンセリングを受けたときのことでした。



「体の感覚はどうですか?」と聞かれて戸惑った日


話し始めて間もなく、カウンセラーからこう聞かれました。

「今、体はどんな感覚がありますか?」

えっ、体?
私は今、心の悩みを話しているのに?

内心、そう思いました。
真面目に答えようとしつつも、正直なところ、自分の体がどうなっているのか、まったくわかりませんでした。

「特に、ないですかね…」



それでも何度か同じように「体の感覚」を聞かれるうちに、私はなんとなくそれっぽいことを答えるようになっていました。

「少し違和感があるかも」
「息が浅い気がします」


でも本音は、「本当はよくわからない」
そして、「感じられない私って変なのかな…」というモヤモヤが残っていました。



私は痛みに強かったんじゃない。感覚を切り離していたんだ。


その後、カウンセリングの学びを深めていく中で、私は大きな気づきを得ました。

私は「痛みに強い」わけではなかった。
「感覚を感じないようにしてきた」だけだったんだと。

もっと言うなら、心と体の感覚を切り離して生きてきたということに気づいたのです。



ポリヴェーガル理論が教えてくれた、体が守ってくれていたという事実


ポリヴェーガル理論という、自律神経の仕組みを説明する理論があります。
とても簡単に言えば、人の神経には大きく分けて3つのモードがあります。

  1. 安心して人とつながれる「安全・交流モード」
  2. 不安や怒りを感じて「戦う・逃げるモード」
  3. 圧倒されて無感覚になる「シャットダウンモード」


私が体の感覚を感じられなかったのは、この「シャットダウンモード」に長くいたからだったのです。

たとえば、子どもがずっとつらい環境にいたとき、感情を感じ続けると苦しくて壊れてしまいそうになる。
だから、脳や神経が無意識に「感じるのはやめよう」と回線を切って、心と体を切り離す。

それは、命を守るためのシステム。
つまり――あなたの体があなたを守ってきた証拠なのです。

命の守るためのシステムのイメージを電球の中に入った植物の画像で表現



感情を感じないふりをして、本当は全身で耐えていた


私は、自分のつらさや悲しさをスルーしてきたつもりでした。

でも体はちゃんと反応していたんです。
肩がガチガチにこっていたり、歯ぎしりをしていたり、息が浅くなっていたり。

ずっと、体はサインを出してくれていました。
けれど私は、そのサインを感じる余裕がなかった。
感じてしまったら、壊れてしまいそうだったから。



「体の感覚がわからない」は、ちゃんと生きてきた証


もし今のあなたも、
「体の感覚がわからない」
「感情を感じるのが苦手」

と感じているとしたら――

それは、あなたがちゃんと自分を守ってきた証拠です。
決して「感じられない自分がダメ」なのではありません。

むしろ、あなたががんばって生きてきた証しなのです。



心と体をつなぎ直すことで、少しずつラクになれる


私も、セラピーを通じて「体の感覚を感じる練習」を少しずつしていきました。


最初は全然わかりませんでした。
でも、ほんの少しずつ――

「今、胸が重たい気がする」
「呼吸を吐くと少し楽になるかも」

そんな小さな気づきが、心に余白をくれました。

気づけば、身体も少しずつゆるんでいき、今では歯医者さんのイスで寝落ちするくらい、リラックスできるようになったんです(笑)



感情と体の感覚は、いつもセット


怒りや悲しみ、不安や緊張――
私たちの「感情」は、必ず「体の感覚」と一緒にやってきます。

・胸が苦しくなる
・お腹が痛くなる
・呼吸が浅くなる


これらは「気のせい」でも「心が弱いから」でもありません。
神経の働きによる自然な反応です。


そう知ることで、私は自分に少し優しくなれました。



感じることは怖くない。むしろ、自分の味方


「感じること」って、怖いと感じるかもしれません。
泣き出してしまったらどうしよう、苦しくなってしまうんじゃないか――


でも実は、感じることで神経は整っていくんです。


これは、ポリヴェーガル理論や私自身の経験が教えてくれたことです。



あなたはずっと守られてきた


「心と体の感覚がわからない」
それは、あなたが弱いからでも、感受性が鈍いからでもありません。

つらさの中で、ちゃんと自分を守って生きてきた証です。

これからは、心と体のつながりを少しずつ取り戻していくことで、もっと自分のことを理解し、優しくできるようになります。

守られてきたイメージをガラス玉の中に入っているハートの画像で表現



カウンセリングではこんなテーマにも一緒に取り組めます


私のカウンセリングでは、体の感覚や感情の扱い方を、ポリヴェーガル理論をベースにやさしくサポートしています。

  • 体の感覚がよくわからない
  • 感情を感じるのが怖い
  • 緊張が抜けず、いつも疲れている


そんなあなたへ。
まずは「安心できる場所」として、カウンセリングを体験してみてください。



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