何者にでもなれるけど、何者でもない(エピジェネティクス)
突然ですが、あなたは「エピジェネティクス」という言葉をご存じでしょうか?
簡単に説明すると、DNAの塩基配列自体を変えることなく、遺伝子の発現(オン・オフ)を制御する仕組みを〇△◇・・・
全然簡単ちゃうーーーー!
ごめんなさい。
もっとわかりやすく説明すると
「遺伝子の運命を決めるスイッチ」
まだよくわからんーーー!

ではたとえ話でわかりやすく説明しますと、たとえ双子であっても、生活環境や習慣によって外見に大きな差が出ます。
よく言われるのが一方が喫煙者、もう一方が非喫煙者であった場合、たとえ遺伝子がほぼ同じ一卵性双生児であっても外見や体質に違いが生まれます。
環境要因によって遺伝子の運命を変えてしまったと言えるのです。
その仕組みを「エピジェネティクス」と言います。
そしてこのエピジェネティクスですが、外見や体質だけではなく性格や気質にも影響を与えると言われています。
持って生まれた気質がどうであれ、環境要因によって性格や気質を変えてしまうのです。
性格や気質に、エピジェネティクスが影響を与えていると考えられる要因として
①ストレス
幼少期に強いストレスを受けると、ストレスに敏感になる。
(逆に安定した愛情を与えられると、ストレス耐性が強くなる)
②トラウマの世代間連鎖
親世代が強いトラウマを経験すると、その影響が子供に受け継がれることがある。
③神経伝達物質の変化
セロトニンやドーパミンに関する遺伝子が変化し、楽観的・悲観的、社交的・内向的などの気質が変わる可能性がある。
④学習と記憶の影響
新しいことを学ぶと、脳内の神経回路が変化する。
何を経験し、学習したかで性格的な特徴も変わる可能性がある。
これらのことから、性格は生まれつきに決まるものではなく、環境や経験によって変化することがエピジェネティクスの研究で明らかになっているんです。
だから今日のタイトルでもある「あなたは何者にでもなれる」し、実は「何者でもない」のです。
今までがこうだったから、今後もこうだろうと思わなくても大丈夫です。
今の自分が嫌いだったとしても、環境や経験によるものです。
だから変えていけるのです。
「自分は〇〇だ」なんて定義付けしなくていい。

私はターゲットにわかりやすいよう、「アダルトチルドレン」というワードを使ってはいますが、そもそもアダルトチルドレンは病名でも症状でもありません。
単なる傾向です。
その人を定義付けしたり、何らかのカテゴリーに収めるものでは決してありません。
私は過去、自分をHSPだと思いよくわからん情報商材も買いましたが、生きづらさは何も改善しませんでした。
でも今は別に自分をHSPだと思ってはいませんし、特に何か困っていることもありません。
私の場合は、幼少期の環境や経験で敏感にならざるを得なかっただけで、生まれつきではありませんでした。(関連記事:生まれつきの繊細さんって?)
だからあなたも、自分はこうなんだと決めつけなくていいんです。
私たちは自分さえ望めば何者にでもなれるし、その何者かでさえ、また新たに変えていける可能性を持っているのです。

私たちは生まれながらに決まった運命を生きているのではなく、自分次第でいつからでもいかようにも変えることができるのです。
生まれてきた環境は自分ではどうすることもできなかったですが、これからの環境や経験は自分で選んでいけるのです。
あなたのこれからの環境や経験を変え、「幸せになる方法」について一緒に話し合いませんか?