「ありのままの自分」がわからないアダルトチルドレンへ。ありのままの本当の意味とは?
ありのままって、どういうこと?
「ありのままの自分で生きよう」
「素直な自分を大切に」
そんな言葉、よく耳にしますよね。
でも実際に“ありのままの自分って何?”と
聞かれると、
なんだかふわっとしていて掴みにくい・・・
そんな感覚を持つ方は、とても多いです。
特に、アダルトチルドレン(AC)の方は、
子どもの頃から
「親の顔色を見ること」が日常でした。
どう振る舞えば怒られないか、
どうすれば迷惑をかけないか。
そんなふうにいつも“相手軸”で
考えてしまうからこそ、
本当の自分の気持ちがわからなくなるのです。
この記事では、
「ありのままって何?」と悩む方がの、
ふっと心が軽くなる視点をお届けします。
あなたの中にすでにある“ありのまま”を
見つける、小さなきっかけになりますように。
「ありのままの自分」がわからない理由
多くの女性が抱える共通の悩みに、
「いい人でいなきゃ」「空気を読まなきゃ」という
ものがあります。
アダルトチルドレン気質を持つ方は、
特にその傾向が強く、
“自分より相手を優先すること”が
クセのようになっています。
その結果、
・自分の好き嫌いがわからない
・本音を感じる前に、
相手の気持ちを先に考えてしまう
・「こうしたい」が出てこない
という状態になりがちです。
これでは、
“ありのままの自分”を探そうとしても
見つからないのは当然なんです。
今まで「自分」を置き去りにしてきたのだから。

“ありのまま”は、キレイな自分だけじゃない
多くの人が誤解しているのが、
「ありのまま=素直で優しくて自然体の自分」と
いうイメージ。
でも、それもひとつの“理想の姿”であって、
ありのままではありません。
ありのままとは、本来こういうことです。
● 嫉妬する自分も
● 羨ましいと思う自分も
● イライラする自分も
● 人の目が気になる自分も
● つい意地悪な気持ちになる自分も
全部、あなたの“リアルな一部”。
「これは良い」「これは悪い」と評価する前に、
“ただ存在している部分”なんです。
本当は見たくない部分も、
排除しようとすると、もっと苦しくなるだけ。
だって、それはあなたの中にすでに
「ある」ものだから。
ありのままとは「定義しないこと」
一番大切なポイントはこれです。
ありのままとは、“こうあるべき”という
定義をつくらないこと。
例えば、
「人の目を気にしない自分がありのまま」
と定義してしまえば、
→ 人の目を気にしている自分は
“ありのままじゃない”ことになります。
でも実際は、
・気にする自分も
・気にしない自分も
どちらもあなたの中に“ある”のです。
ありのままでいるって、
がんばって自然体を演じることではありません。
“今の自分”を、ただそのまま見てあげること。
否定もしないし、無理に肯定もしない。
ただ「そうなんだね」と認めるだけ。
そのシンプルさこそが、ありのまま。
子どもの教育の話から見える“ありのまま”のヒント
少し話は広がりますが、最近の教育では、
子どもにストレスを与えないように
かけっこでみんな手をつないでゴールしたり、
劇で主役と脇役を分けないようにする
動きがあると聞きます。
一見、とても優しい方法に感じますよね。
でも実はこれ、
“違いを認める機会”を奪ってしまう
危険性もあります。
かけっこが速い子もいれば、
ゆっくりだけど最後まで走りきることに
喜びを感じる子もいる。
主役が似合う子もいれば、
脇役で輝く子もいる。
みんな“得意・不得意”が違っていて
当たり前なのに、
「同じでなきゃいけない」
「差をつけちゃいけない」
という風潮が生まれると、
子どもは“違っていていい理由”を
失ってしまいます。
ありのままとは、
違いをそのまま尊重すること。
それは大人になった私たちにも、
深くつながるテーマです。

大人になった私たちができる、“ありのまま”の練習
では、今日からできる小さなステップを
ご紹介します。
①ジャッジをいったん横に置く
良い・悪いの評価をすぐにしないで、
「私は今こう感じてるんだな」とだけ気づく。
②見たくない気持ちも、否定しない
嫉妬・怒り・不安・・・
むしろ、それはあなたを守ってくれてきた証。
無理に追い出そうとしない。
③“必要のなくなったもの”から手放す
全部を変えなくていい。
「もう頑張らなくていいかな」と
思えるものから、少しずつで大丈夫。
④完璧にやろうとしない
ありのままは“作るもの”ではなく、
もともとあなたの中にあるものだから。
ひとりで向き合うのが難しいときは・・・
自分の気持ちを見ることは、
簡単なことではありません。
特にアダルトチルドレンの方は、
自分の心よりも他人の心を優先するクセが
あるので、「自分の感情を扱う」ことが
とても難しく感じやすいんです。
そんな時は、
頼れる場所や、人の力を借りても大丈夫。
あなたの中にあるものを
そのまま置いておける場所があると、
人はぐっと楽になります。
ありのままは“探すもの”ではなく、すでにあなたの中にある
ありのままの自分を“探そう”とすると、
かえって見つからなくなります。
なぜなら、ありのままは外にあるのではなく、
もうあなたの中にあるものだから。
必要なのは、見つけることではなく、
「あるものを、ある」と認めてあげること。
それだけで、生きづらさはゆっくりと
ほどけていきます。
どうか今日も、あなたが自分に優しく
過ごせますように。
あなたの“ありのまま”が、
少しずつ心地よく感じられますように。
カウンセリングのご案内
もし今日の記事の中で、
「一人では少し難しいな」と
感じたところがあれば、
いつでもお話をきかせてください。
無理に変わらなくていい。
今のあなたをそっと受け止める場所として、
カウンセリングを使ってもらえたら嬉しいです。
もし長い記事が疲れるなと感じたら、
エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
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