アダルトチルドレンとコンプレックス~あなたの“心のパーツ”が伝えたいこと~
そのコンプレックス、本当はあなたの味方かもしれません
「人と比べなくていい」「あなたはそのままでいい」
よく聞くこの言葉に、どこかモヤっとした気持ちになったことはありませんか?
たしかに、頭では「その通りだよね」と思う。
でも、心のどこかで「それでも気になってしまう・・・」そんなコンプレックスが消えない。
実はその“気になる気持ち”、ただ消すべきものではなく、あなたの中にある「あるパーツ」が、伝えたいことを持って現れているのかもしれません。
コンプレックスは「望んでいるサイン」
コンプレックスというのは、「本当はこうなりたい」「こうありたい」という心の奥の願いが形を変えて表れているもの。
たとえば、「もっと自信があればいいのに」と思う時、そこには「堂々と自分を表現したい」という気持ちがあるかもしれません。
この願いは、自分の中の“ある部分(=パーツ)”が強く求めているものなんです。
心の中にいる「比較してしまうパーツ」
アダルトチルドレンの方にとって、「人と比べてしまう」「自分には足りない」と感じるのは、ごく自然な心の働き。
それは、子どもの頃に満たされなかった何かを感じていた“パーツ”が、今もあなたの中で「気づいてほしい」と訴えているからです。
「あの人みたいになれたら」
「私はなんであんなふうにできないんだろう」
そう感じるたびに、自分を責めるクセが出てきてしまう。
でもそれは、自分をダメにするためじゃなくて、「本当はこうなりたかった」という願いを教えてくれているんです。
自分責めの道具じゃなく、「自分を知るコンパス」に
コンプレックスに振り回されると、「また比べて落ち込んでしまった」と自分を責めがちになります。
でも、その“落ち込み”の裏には、本当はもっと自分を認めてあげたい、満たしたいという気持ちがあることに気づいてあげてください。
それはあなたの中にいる「傷ついてきたパーツ」が、ずっと抱えてきた気持ちかもしれません。
だからこそ、コンプレックスを「ダメな自分の証」じゃなく、「本当に欲しいものに気づくサイン」として見つめなおしてあげると、そこから変化が始まっていきます。

コンプレックスが教えてくれる「なりたい自分」
誰かを羨ましく思う気持ちも、「自分が本当はどうなりたいのか」を教えてくれます。
コンプレックスを感じるたびに、「ああ、私ってこういう部分に惹かれてるんだな」とやさしく受け取ってみてください。
その瞬間、あなたの心の中にいたパーツが「わかってくれた」と感じて、静かに、でも確かに力を貸してくれるようになります。
気づくことから始まる、自分との関係修復
コンプレックスはあなたの敵ではなく、あなたの心の中にいる“伝えたい気持ちをもったパーツ”です。
そのパーツに耳を傾け、「どうしてそんなに欲しかったのか」「なにが足りなかったのか」をやさしく見ていくことで、だんだんと、自分をまるごと受け入れていけるようになります。

その“気づき”を、一緒に見つけていきませんか?
もし、ずっと心のどこかで引っかかっていたコンプレックスがあるなら、それはあなたの大切な「心の声」かもしれません。
一人で見つけにくいその声を、カウンセリングで一緒に見つけ、やさしく整えていくお手伝いをしています。
もし長い記事が疲れるなと感じたら、エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、ちょっとした息抜きにどうぞ。
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