トラウマを克服するための第一歩はコレ!
以前の投稿でトラウマを抱えている人は、脳の扁桃体の活動が活発になっているという記事を書きました。
脳の扁桃体は危険を察知するためのセンサーのようなものなので、機能不全家族で育つと家庭内で安心して過ごせず扁桃体が活発化しやすいのです。
では、扁桃体の活動を落ち着かせるにはどうしたらいいのでしょうか?
①深い呼吸
②瞑想・マインドフルネス
④体を動かす
⑤人との交流
③五感を意識する
⑥ホッとする時間を持つ
これらが効果的だと言われています。
しかしトラウマを抱えている人の中には、深い呼吸や瞑想ができない人もいます。

呼吸を浅くし、思考を忙しくすることで、今日までトラウマを感じないように生きてきたからです。
そんな人はいきなり深呼吸や瞑想をしなくても構いません。
トラウマが重ければ重いほど、自分の深い部分を感じるのには怖さが伴います。
まずは抵抗の少ないことからやってみるのがおすすめです。
例えばお茶をゆっくり味わって飲む、味だけでなく香りや温度、器の感触などにも意識を向けてみてください。
一気に飲むのではなく、温かいお茶が喉を通って食道から胃に入るのをイメージしながらゆっくり味わってみてください。

他には例えば動物好きの人でしたら、好きな動物の動画を見てみるなど。
可愛くてついクスっと笑ってしまう。
とても小さなことですが、脳に「心地よさ」を覚えさせるのにはとても効果的です。
悩みやストレスが多いと、ついついそちらに意識が向きがちになるのですが、日々の生活の中で少しでも心と体がホッとする心地よい時間を増やすよう、心がけていただきたいと思います。
トラウマ克服と言うと、過去のトラウマ体験の話ばかりするのかと思われがちですが、そうではありません。
まずは危険察知センサーの扁桃体を落ち着かせる必要があります。
センサーが鳴りっぱなしなのに、前向きになんてなれません。
トラウマ克服は順序が大切です。
小さな「心地よさ」の積み重ねが、やがてトラウマ克服の大きな武器となります。
カウンセリングではトラウマ克服のための適切なステップを、お一人お一人に合わせてご提案いたします。
あなたも心地よさを積み重ねて、トラウマ克服しませんか?