なぜ理由もなく不安になるのか~子ども時代の脳の話
なぜいつも理由のわからない不安に襲われるのか?
理由はわからないけれど、
いつもどこか緊張している。
人に気を遣いすぎて疲れてしまう。
安心したいのに、体が休まらない。
そんな感覚を抱えながら、
「自分が弱いからだ」と思ってきた人に、
知ってほしい脳の話があります。
子どもは「わかっていない」のではなく、感じ取っている
聞いたことはありませんか?
子供に冷たい態度や言葉を
投げかけても
「子供だからわかってない」って
親が思い込んでいるってこと。
でも本当はそうじゃないんですよね。
確かに左脳の成長はゆっくりなので、
子供は語彙力もないし、
状況を論理的に理解する力もない。
だけれど、感じる・イメージする右脳は
左脳より先に発達しやすいと
言われているので、
説明はできないけど、感覚としては
ちゃんと受け取っているのです。
言葉より先に、空気や態度が伝わっていた
・声のトーン
・表情の硬さ
・空気感
・視線
これらから、子供は
親の態度が自分に対して
好意的なのか
そうでないのかを感じ取ります。
つまり、子供は言葉ではなく
空気そのものを受け取っています。

子どもの脳は、いつも安全かどうかを確認している
子供の脳はいつも
「この場は安全なのか」
「私は歓迎されているのか」
「ここにいても大丈夫なのか」を
無意識にスキャンしています。
これは生存のための本能。
だから親の態度が好意的ではないと感じると、
いつも不安を抱えている状態となり、
心も体も緊張状態となります。
そして親から見捨てられないために
一生懸命空気を読んで、
親から愛されるための
反応をするようになるのです。
これはとても不自然な生き方ですが、
この状態が続くと、
これが当たり前になってしまい
自分が不自然な生き方をしていることにも
気づけません。
大人になっても消えない不安の正体
だからたとえ親から大きな暴力や
暴言がなかった家庭でも、
温かい交流がなかったり、
親にとっては冗談であっても
バカにされたりすると、
子供の脳は生存の危機だと感じて、
子供らしくいられなくなるのです。
自分の生きづらさの原因が
よくわからないという方も
結構おられます。
わかりやすい暴力や暴言がなくても、
親の態度、家庭での空気が
子供にとっては「安全ではない」と
脳が感じると、
神経系が不安や緊張を土台にして
成長してしまうのです。
その結果、大人になると、
・理由のわからない不安
・人の顔色を過剰に読む
・頑張っているのに安心できない
という影響が出てきます。

わかっていても不安や緊張が解けないわけ
もしここまで読んでいて、
「頭ではわかるのに、体はずっと緊張したまま」
そんな感覚があったとしたら、
それはあなたの意志が
弱いからではありません。
自律神経は、
一人で考えることで
安心するようにはできていないからです。
子どもの頃から緊張を土台にしてきた神経は、
「安全な誰かとの関わり」の中でしか、
緩んでいけないのです。
だから、
理解しても楽にならなかったのは自然なこと。
一人で頑張り続けてきたこと自体が、
もう十分すぎるほどだったのだと思います。
もし、
安心できる関係性の中で、
自分のペースでこの緊張を
少しずつ緩めていきたいと感じたら、
そのための場として、
カウンセリングもあります。
あなたのタイミングで
お声をかけていただけたら嬉しいです。
もし長い記事が疲れるなと感じたら、
エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
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