自分の中にはどんな「自分」がいるのか?
以前に、私たちの心は一つではないという記事を書きました(参考記事 心の中は大家族)
今回はもう少し詳しくお話ししようかと思います。
私たちは肉体は一つですが、心の中には様々なキャラクターがいます。
例えば・・・
・人を喜ばせるのが好きなキャラクター
・いつも不安でいっぱいのキャラクター
・心の痛みを感じないようにするため、依存行為に没頭するキャラクター
・これ以上傷つかないように人を信じないようにするキャラクター
・自分の弱みを人に見せないように必死にふるまうキャラクター
・人から目立たないようにふるまうキャラクター
これらは違う性質を持ったキャラクターですが、一人の心の中にこれらのキャラクターが存在する場合もあります。
「自分の性格は〇〇だ」と定義づけしようとすると、矛盾が出てきます。
私たちは時や場所、相手によって様々なキャラクターを使い分けて生きているのです。

そのため一見、正反対のキャラクターが自分の中に存在していたとしても、何ら矛盾しないのです。
だからどんな自分であれ、自分を責める必要はありません。
どのキャラクターも今日まで生きてくる間に、必要があって生まれたキャラクターなのです。
子供の頃、親の笑ってくれる顔が見たかったから「人を喜ばせるのが好きな自分」が生まれたかもしれません。
過去に何らかの失敗によって大きく傷ついたがために、「いつも不安でいっぱいの自分」が生まれたかもしれません。
どんな自分であれ、何らかの必要があって生まれています。
どんな自分が存在しているかは人によって様々ですが、何かしら過去の体験により生まれています。
そしてそれぞれが自分の役割を全うしようと、今も働き続けています。
ですので、自分を責めたり嫌ったりしても、キャラクターたちはいなくなりません。
生きづらさは沢山のキャラクターたちが連携せずに、各自でバラバラに仕事をしているから起こります。

それぞれのキャラクターの労をねぎらい、もうそんなに不安を感じなくてもいいと安心させてあげたり、人に弱みを見せてもそれが自分の価値が下がるわけではないと教えてあげる必要があります。
そして不安を感じる代わりに、どんな役割を果たしたいか聞いてあげるのです。
弱みを見せないよう我慢するより、もっと楽しい役割を与えてあげるのです。
自分の中にはどんな「自分」がいるのかを知り、もっと自由な役割に変えていきましょう。
カウンセリングでは、あなたが沢山のキャラクターと仲良くなれるようサポートいたします。