【ミトコンドリア×ストレス】疲れやすさ・不安の理由は“細胞のエネルギー不足”だった

この記事の内容

ミトコンドリアと感情・トラウマ・脳の深い関係


あなたの「しんどさ」には、細胞レベルの理由がある。

私たちが毎日感じる “疲れやすさ・気力のなさ・
生きづらさ” は、性格の弱さでも、
気持ちの持ちようでもありません。



じつは 細胞の中でエネルギーをつくる小さな存在

―― ミトコンドリア と、感情や神経系が深く
関わっていることが、近年の研究でどんどん
明らかになっています。

「心がしんどい状態」と
「細胞レベルのエネルギー低下」には、
驚くほどのつながりがあるんです。

この記事では、

  • そもそもミトコンドリアとは?
  • なぜ感情やストレスでミトコンドリアの働きが落ちるのか?
  • 脳やポリヴェーガル理論とどうつながるのか?
  • トラウマがミトコンドリアに与える影響
  • ミトコンドリアを元気にする“安心の力”

これらを、わかりやすくお話していきます。



そもそもミトコンドリアって何?


私たちの体は約37兆個の細胞でできています。



そのひとつひとつの細胞の中に「小さな発電所」
のようなものがあり、それが ミトコンドリア

ミトコンドリアは、

  • 酸素
  • 糖や脂肪などの栄養

この2つを材料にして、私たちが生きていくために
絶対に必要なエネルギー(ATP)を
つくっています。

イメージで言うと、

酸素(空気)+栄養(燃料)=エネルギー(火)

という、小さなたき火のような存在。

だから、

  • 呼吸が浅い
  • 栄養が吸収されにくい
  • ストレスで体が緊張しっぱなし

こんな状態だと、たき火は弱くなって
しまいます。

ミトコンドリアのイメージをミトコンドリアのイラストで表現



ミトコンドリアが働かなくなるとどうなる?


結論だけシンプルに言うと・・・

❌ミトコンドリアが止まった=即死 ではない

⭕でも、ミトコンドリアがエネルギーを
 作れないと細胞は生きられない

という関係にあります。

細胞はATPがないと活動できません。


ミトコンドリアが完全に機能しなくなると、
細胞は死に、それが積み重なると臓器全体が
弱まり、最終的には生命維持が難しくなります。

つまり、ミトコンドリアは
生きるための“根っこ”なんです。



ストレスと感情はミトコンドリアをどう弱らせるの?


ここが本題。


ミトコンドリアは、私たちの
神経系(自律神経)・感情・思考 と
深くつながっています。

とくに影響するのが 慢性的なストレス

慢性ストレスで起こること

  • コルチゾールの分泌が続く
    → ミトコンドリアのエネルギー生産効率が落ちる

  • 活性酸素が増える
    → ミトコンドリアDNAが傷つきやすい

  • 呼吸が浅くなる
    → 酸素が足りない

  • 消化が止まる
    → 栄養が吸収されない

  • 血流が悪くなる
    → ミトコンドリアへ酸素と栄養が届かない

つまり、
「ストレス状態」=ミトコンドリアが
働きにくい状態
なんです。

そして、脳の細胞はとくにエネルギーを大量に
必要とするため、影響を受けやすいのです。



ミトコンドリアが弱ると “感情のしんどさ” が強くなる理由


脳は体重の2%なのに、全エネルギーの20%も
消費します。



だからミトコンドリアの元気が落ちると、
脳の働きも落ちやすい。

実際に起こるのは・・・

  • 不安が強くなる
  • 感情のコントロールが難しくなる
  • 集中力が落ちる
  • 意志決定がしづらい
  • 落ち込みやすくなる

うつ病・不安障害ではミトコンドリア機能の
低下が観察されていて、
双極性障害や統合失調症でも
関連が指摘されています。

つまり、

「気持ちの問題」ではなく
「細胞レベルのエネルギー不足」が

感情のしんどさを生むということ。



トラウマはミトコンドリアにどう影響するの?


トラウマは「一度の出来事」ではなく、
神経系がずっと“危険モード”から
戻れなくなっている状態
と考えられています。

この「危険モード」は、交感神経・背側迷走神経
が働きすぎているため、

  1. 呼吸が浅くなる
  2. 体が硬くなる
  3. 消化吸収が落ちる
  4. 睡眠が浅くなる

このどれもが、ミトコンドリアの働きを
弱める条件。

つまり、

トラウマ → 神経系の緊張 → 酸素・栄養の循環が悪化

→ ミトコンドリアの働きが落ちる → エネルギー不足

→ 感情の不安定さやしんどさが強まる

という、「負のループ」が起きやすいんです。



ポリヴェーガル理論から見るミトコンドリア


ポリヴェーガル理論では、
安心(安全)を感じているときに、
人は機能を最大限に発揮できる
とされています。

これはミトコンドリアにも
そのまま当てはまります。

安心しているとき(腹側迷走神経)

  • 呼吸が深くなる → 酸素が届く
  • 消化が働く → 栄養が吸収される
  • 体の緊張がゆるむ → 血流がよくなる
  • 炎症が下がる → ミトコンドリアが傷つきにくい

つまり、

安心=ミトコンドリアが元気になりやすい状態

なんです。

逆に、慢性的な不安や過緊張は、
ミトコンドリアの機能を弱めやすい。

これもポリヴェーガル理論が示す
「生理的な安全」の考え方と完全に一致します。



嬉しいことに、ミトコンドリアは “回復する”


ここで希望の話を。

ミトコンドリアは、傷ついても 自己修復 したり、
新しいミトコンドリアを つくり直すことができます。

研究で確認されているのは・・・

ミトコンドリア機能が上がる行動

  • 瞑想・マインドフルネス
    → ストレスホルモンが下がり、ミトコンドリアの遺伝子が活性化

  • 軽い運動(散歩など)
    → ミトコンドリアの新生を促進

  • 良質な睡眠
    → ミトコンドリアの修復時間

  • 安心できる人間関係
    → 神経系がゆるみ、全身の代謝が改善

  • 深い呼吸
    → 酸素がミトコンドリアにしっかり届く

つまり、

“安心”と“つながり”が、細胞レベルで
エネルギーを生み出す
ということ。

私が大切にしている「安心安全」という
テーマは、科学的にもミトコンドリアの働きを
支えているんです。

安心安全がミトコンドリアの働きを支えているイメージを、丸い二つの積み重なった石の画像で表現




まとめ


あなたのしんどさにはちゃんと理由がある。

・ミトコンドリアは酸素と栄養で動く


・感情・ストレス・トラウマはミトコンドリア機能に強く影響する


・ミトコンドリアが弱ると脳の働きも落ち、感情の調整がしんどくなる


・ポリヴェーガル理論でいう「安心の回復」が、ミトコンドリアも元気にする


・ミトコンドリアは回復し、新しく生まれ変わる力を持っている


あなたが「疲れやすい」「気力がわかないと
感じるのは、心が弱いからではなく、
細胞レベルで、本当にしんどかっただけ。



あなたの体はずっと頑張り続けてきたんです。



もし、ひとりで抱えるには重すぎると
感じるときは、どうか無理をしないでください。



あなたが安心して呼吸できる場所で、
“安心して生きられる感覚” を取り戻す
お手伝いをいたします。



「話しても大丈夫かな」と
思えたときで構いません。



どうぞご相談ください。



もし長い記事が疲れるなと感じたら、
エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
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