闇を知るからこそ、光を感じられる ~ 雨の日に出会った人生の先輩からの学び~

この記事の内容

雨の日の小さなご縁


先日のことですが、外出先からの帰り道で、突然雨が降ってきました。

朝はとてもいいお天気だったので、傘を持っていない人も多かったと思います。

私も雨具は持っていなかったのですが、たまたま日傘を持っていたので、それを差して交差点で信号待ちをしていました。


ふと前を見ると、一人のご年配の女性が立っていて、帽子はかぶっていたものの、体が濡れて寒そうでした。

思わず「良かったら、入られませんか?」と声をかけてみました。

女性は一瞬驚いた表情を浮かべましたが、すぐにやさしく微笑んで「いえ、帽子があるので大丈夫です」とおっしゃいました。

それから信号が変わるまでの間、そして横断歩道を渡り、近くのバス停に着くまでの約5分間、私はその女性と並んで歩きながらお話をしました。


雨の中、傘をさしかけるイメージを濡れた傘の画像で表現



その女性は、こうおっしゃっていました。



「私、80歳を過ぎているんです。主人も亡くなって、今は一人暮らし。娘に迷惑をかけたくないから、できるだけ歩いて体力をつけてるの。」

とてもお若く見えたので、私は驚いてしまいました。


そして彼女は、さらにこんなふうに続けました。

「人に迷惑をかけずに、少しでも良いことができたらいいなって思うんです。もし私が徳を積めたなら、その徳が孫に回ってくれたら嬉しい。」

「苦労もたくさんあったけど、だからこそ、今の幸せがどれほどありがたいものかを実感できるんですよ。」



その言葉の一つひとつに、人生の深さとしなやかさを感じました。




80代の方が経験されてきた「苦労」は、私たちの世代とは比べものにならないほど厳しいものだったはずです。

それでも彼女は、「苦労があったからこそ、今がありがたい」と話してくれました。


私はただ「素晴らしいですね」としか返せませんでした。

それくらい、彼女の言葉には重みと優しさ、そして美しさがありました。

ほんの5分間の出来事。

でも、その出会いと会話は、今も私の心に深く残っています。



「闇」があるからこそ「光」がわかる


「自分が積んだ徳は、自分ではなく孫に回ってほしい。」

こんなふうに思えるなんて、なんて優しいお心なんでしょう。

きっと、その女性も多くの「闇」を経験されたからこそ、そんなやわらかな光を灯すような生き方ができるのだと思いました。

人は、闇の暗さを知るからこそ、光の明るさを理解できる。

苦労を知っている人ほど、人の痛みにも優しくなれるし、しなやかな強さを身につけているように感じます。

私たちは誰しも、できれば苦労なんてしたくないと思うものです。

でも人生には、どうしても避けられない「闇」の時期があります。

そのとき、多くの人がこう感じるのではないでしょうか。

「この苦しみは、一生続くのではないか」と。

でも不思議なことに、私たちは「幸せは一生続かない」とは信じられても、「不幸は一生続かない」とはなかなか信じられないのです。

けれど、幸せがずっと続かないのと同じように、不幸もまた永遠には続きません。



闇を抜けた先には、きっと光がある


今、辛い状況にいる方もいらっしゃるかもしれません。

出口が見えず、苦しくて、しんどくて、立ち止まることさえ難しいと感じているかもしれません。

でもその闇は、あなたの人生のすべてではありません。

それは、いつかやってくる「光の時期」に備えて、エネルギーをためている時間なのかもしれません。

無理に元気にならなくていい。

落ち込んでも、泣いてもいい。

だけどいつか、暗い闇を抜けたとき、きっと光のありがたさが人一倍わかるはずです。

そして、あなたの中には「闇を耐え抜いた力」もちゃんと備わっているはずです。

あの日出会ったあの女性は、そんなことをそっと教えてくれた気がします。

この小さな出来事が、今つらさを感じている方の心に、少しでもあたたかさを届けられたら嬉しいです。

闇を抜けた先の光のイメージを雲の間から光がさす画像で表現





人生には、誰にも言えない苦しみや、出口の見えないような「闇」の時期があるものです。
そんな時、自分だけで抱え続けるのはとても苦しいこと。

あなたの心が少しでも軽くなるように、そっと寄り添う時間を大切にしています。

「しんどいな」「誰かに話したいな」と思ったときは、いつでもご相談ください。





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