人に「心を閉ざしてしまう」のはなぜ?これ以上傷つくのを防ぐ心の仕組みとは?
傷つくのが怖くて「心を閉ざして」いませんか?
「人と関わるのが怖くて心を閉ざしてしまう」
「いつの間にか自分の感情や感覚が
わからなくなっている」
そんな風に感じて悩んでいませんか?
孤独を恐れる一方で、群れや集団になじめず
深く傷ついた過去があると、
人はこれ以上傷つかないために
「感情のスイッチ」をオフにして
心を閉ざしてしまいます。
今回は、「心を閉ざしてしまう心理的な理由」と
「凍りついた感覚を少しずつ溶かし、
安心して過ごすための方法」を
お届けします。

なぜ群れになじめないと「心を閉ざしてしまう」のか?
人間の脳にとって「排除される痛み」は肉体的な痛みと同じ
子どものいじめの話が、
わかりやすいのではないでしょうか。
みんなと仲良くしたいと思っていても、
ある日突然仲間外れにされることがあります。
何かしらの原因がある場合もあるでしょうが、
大抵はいじめる側の心の問題です。
「なんか気にいらない」
「見ているとイライラする」
「おとなしそうだし、バカにしやすい」
いじめる側の理由はそれぞれでしょうが、
いじめられる側にとってはまさに青天の霹靂。
ある日突然、居場所だと思っていた群れから
たたき出されるのです。
この恐怖は、どれほどのものでしょうか。
人の脳にとって、「排除される痛み」は
肉体的な痛みと同等と言われています。
ターゲットにされた側は、
最初はこの状況をなんとかしようと
頑張るかもしれません。
それでも「もう群れには戻れない」と悟ったとき、
私たちの脳はこれ以上のダメージを防ぐために、
感情のスイッチを強制的にオフにするのです。
「傷つかないための防衛本能」として心を閉ざす
「期待するから裏切られる」
「関わろうとするから傷つく」
そうやって傷ついた体験から学習を重ねた結果、
私たちは「最初から人と関わらない」
「何も感じない」ことで
自分の心を守ろうとするようになります。
これが「感情のシャットダウン」です。
こうして心も体も麻痺させ、
何も感じないように生きる道を選ぶことで、
必死に自分を守ろうとしてきたのです。
心を閉ざし、感情を麻痺させることで起こる「2つの生きづらさ」
「自分の感覚」がわからなくなり、人生の迷子になる
心を閉ざして感情や感覚を麻痺させると、
次第に自分の感情や感覚、思考まで
よくわからなくなってきます。
そしてこれは、さらに新たな恐怖を生みます。
本来信頼するべき「自分の感覚」が
わからないまま生きるということは、
地図のない荒野を、正解を探して
一人で彷徨うようなもの。
頼れるものが何もない状態で
生きていかなければならないのです。
これがどれほどの恐怖なのかは、
いじめる側の人間にはわかりませんし、
どちらにも属していない人にも
きっと想像がつかないでしょう。
ポジティブな感情も消え、世界がグレーに見えてしまう
痛みを消すために感覚を麻痺させると、
同時に「嬉しい」「楽しい」
「美味しい」「心地いい」という
ポジティブな感情まで消えてしまいます。
自分を守るための選択だったとはいえ、
ネガティブな感情と一緒にポジティブな感情も
受け取れなくなってしまうため、
世界全体がグレーに見えてしまうのです。
こうして群れからはぐれてしまった人は、
その後の人生の彩りまで変わってしまいます。
心を閉ざすのは「あなたを守ってきた大切な防衛本能」
しかし、このシャットダウンや心を閉ざす癖は、
決して悪者ではありません。
「心を開けない自分はダメだ」と
責める必要はないのです。
心を閉ざしてきたのは、
あなたが限界まで壊れてしまいそうになったとき、
自分を守るためのギリギリの選択であり、
大切な防衛本能だったのです。
まずは「これまで私を守ってくれてありがとう」
と、必死に生きてきたご自身を
認めてあげてください。
大人になった今から始める「凍りついた心」を溶かすステップ
心底安全だと感じられる場所や「一人時間」を過ごす
人に心を閉じてしまって、
自分の感情や感覚がわからなくなったとしても、
一生このままではありません。
時間はかかっても、心底安全だと思える場所や人
(あるいは一人時間)に出会うことで、
「もう関わらない」と固く閉ざした心も、
凍りついた感覚も、ゆっくりと溶けていきます。
まずは無理に人と関わろうとせず、
自分がほっとリラックスできる一人時間を
贅沢に楽しむことから始めてみてください。
「居場所(群れ)」は自分で自由に選んでいいと知る
子どもの頃は、家や学校が
世界の全てに思えたかもしれません。
でも、大人になった今は違います。
たとえあなたを遠ざけようとする人がいても、
別の群れへ行けばいいのです。
世界は広い。
必ずあなたを歓迎してくれる場所があります。
そして、その「群れ」だって固定ではありません。
自分で選んでいいし、合わないと感じたら
軽やかに離れればいいのです。

グレーだった世界に少しずつ色を取り戻していこう
心を閉ざしてしまうのは、
あなたが傷つかないために備わった
大切な防衛本能です。
安心して人と関われるようになると、
グレーだった世界に少しずつ色が戻ってきます。
大人になった今、あなたは自分に合った
安全な居場所や人を、
自分の意志で自由を選び直すことができます。
誰かといても、一人でいても、
リラックスできる自分を取り戻すこと。
それが、これからのあなたの人生の彩りを
さらに豊かなものにしてくれます。
長年自分を守るために続けてきた
「心を閉ざす癖」や「麻痺した感覚」を、
一人だけで緩めていくのは、
なかなか難しいかもしれません。
「どうしても人に心を開けない」
「自分の本当の気持ちや感覚がわからない」
もしそんな生きづらさを感じているなら、
一度カウンセリングで
あなたのお話を聞かせてください。
あなたの心がどこで傷つき、
何を恐れて心を閉ざすようになったのかを
一緒に見つけていきながら、
誰かといても一人でいてもリラックスできる
「心の安心感」を育てるお手伝いをいたします。
もし長い記事が疲れるなと感じたら、
エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
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