失敗から始まった、新しい習慣。一人反省会が教えてくれたこと
はじまりは、痛恨のミスから
ある日、私はクライアント様とのカウンセリングの時間を30分間違えてしまいました。
正しい時間を手帳にもカレンダーにも書いていたのに、なぜか脳が別の時間を信じ込んでいたんです。
「見ていたはずなのに、見ていなかった」
そんな不思議な感覚に陥り、後から冷静に振り返ってみると、まさにバイアスのかかった状態だったと気づきました。
クライアント様に30分もお待ちいただいてしまったこと。
そして、悩みを抱えて来てくださった方に、さらに不安な気持ちを与えてしまったこと。
優しい方だったので、責める言葉ひとつなかったのが、むしろ胸に刺さりました。
「責める反省」ではなく「考える反省」へ
久しぶりに一人反省会をしました。
でも、それは「自分を責める会」ではありません。
「どうしたら、次は間違えないか?」
「自分の思い込みに気づくには、どうしたらいいか?」
自分のパターンを見直し、改善策を考えるための時間です。
私は普段、視覚が優位なタイプで、予定は目に見えるように工夫しています。
それでも今回のように、思い込みが勝ってしまうと視覚情報さえすり抜けてしまうのです。
「視覚」だけじゃダメかもしれない
そこで思い立ったのが、「聴覚」を使ってみること。
つまり、音でリマインドしてもらう方法です。
そうして登場したのが、iPhoneの「siri」でした。
初めての「siri」体験
iPhone歴は長いのに、私はsiriを一度も使ったことがありませんでした。
「使わなくても何とかなるし」と思っていたんですね。
でも、今回は頼るしかありません。
そう決めて、いざsiriを呼び出そうとすると…
「Hey!Siri!」
……反応なし。
「発音が悪いの?」
「もしかして、設定ができてない?」

何度もやり直して、ようやく設定画面にたどり着き、やっとsiriが反応してくれたときは、ちょっと感動しました(笑)
「siriがしゃべった!」
これで、手帳とカレンダーに加えて、siriという“音のリマインダー”が仲間に加わったわけです。
知らなかったことを知るって、ちょっと楽しい
今回の失敗がなければ、私は一生siriを使わなかったかもしれません。
でも、自分のミスから「新しい習慣」が生まれたんです。
最初は正直、面倒くさかったです。
やり方を調べて、設定して、siriがうまく動かなくてイライラして…。
それでも、やってよかった。
“面倒くさい”の先には、「知らなかった世界」と「新しい快適さ」が待っているんだなと、しみじみ感じました。
自分との関係を変えるチャンス
今回のことで気づいたのは、「反省」は自分を責めるものじゃないということ。
同じ失敗をしないように、どうしたらいいかを考える時間なんです。
そして「私はこういう時、こうしちゃうんだな」という癖や傾向に気づいてあげること。
それは、自分との関係をより優しく、より丁寧に築いていくことにもつながります。
あなたにもあるかもしれない、変化のきっかけ
ふとしたミスや失敗って、できれば避けたいものだけど、実はそれが新しい扉を開くきっかけになることもあります。
「やらなくてもいいこと」
「ちょっと面倒なこと」
そんなことを、ほんの少し勇気を出してやってみたとき、現実って、少しずつ動いていく気がするんです。

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