毒親育ちは知らないうちに損をしている 〜体調不良が評価に影響する現実〜
毒親育ちが体調不良を抱えやすい理由とは
こんにちは、トラウマセラピストのmiwakoです。
毒親育ちの方の中には、
「ちゃんとやっているのに、
なぜか評価されない」
「頑張っているのに、人生がうまく回らない」
そんな違和感を抱えている方も
多いのではないでしょうか。
実はそれは、性格や努力不足の問題ではなく、
毒親育ち特有の体調不良が、知らないうちに
影響している場合があります。
体に出ている症状は、
単なる不調ではありません。
長年の緊張やストレスが、
目に見える形で表れているサインです。
今日は、私自身の体験を通して、
なぜ毒親育ちは体調不良を抱えやすいのか、
そしてそれが、どのように評価や人間関係に
影響することがあるのかをお伝えします。
面接で起きた、忘れられない出来事
もう25年以上前のことですが、
私は転職のためにある会社の面接を受けました。
面接官は男性と女性のお二人でした。
当時の私は、強いストレスを抱えていて、
顔だけでなく首や背中など体にも
ニキビがたくさんできていました。
スーツとブラウスを着て面接を受けましたが、
首元など洋服では隠れない部分にも
症状が出ていたのを覚えています。
後日、その面接について
こんな話を聞かされました。
私の面接が終わったあと、
男性面接官が女性面接官に
「あの子、できものができてたけど、
体が弱いんじゃないかな」
と言っていたそうです。
女性面接官は、私が働きながら
資格を取っていた姿勢を評価してくださり、
結果的に私は採用されました。
けれど、その話を聞いたとき、
正直とても驚きました。

ニキビ=体が弱い、という他人の判断
当時の私はパニック障害を抱えていましたし、
決して「丈夫」とは言えませんでした。
それでも、39度以下の熱なら解熱剤を飲んで
仕事をしていましたし、病気で仕事を休んだり、
穴をあけたりしたことはありません。
それでも、見た目に出ていた「ニキビ」から
「体が弱いかもしれない」
と判断されてしまう。
今思えば、その男性面接官は
とてもよく見ている方だったのだと思います。
履歴書や受け答えだけでなく、体の状態からも
情報を読み取っていたのでしょう。
ただ、その症状の裏に、本人にしかわからない
葛藤や背景があることまでは、初対面の他人には
わかりません。
原因は生活習慣ではなく、慢性的なストレスだった
私のニキビは、
生活習慣の乱れが原因ではありませんでした。
健康にも美容にも、
人一倍時間とお金をかけてきたつもりです。
それでも、いっこうに良くならなかった。
原因は、ただひとつ。
慢性的なストレスでした。
毒親育ちの方は、
無意識のうちに常に緊張しています。
安心できない状態が長い年月、
当たり前になっているのです。
症状はバラバラに見えて、実はすべてつながっている
当時の私は「ニキビ」だけに焦点を当てて、
なんとか治そうと必死でした。
けれど、今振り返ると、体に起きていた不調は
それだけではありません。
不眠、パニック、肩こり、冷え。
一見バラバラに見える症状は、
すべてつながっていました。
大元にあるものに対処しないまま、症状だけを
何とかしようとしても、良くならない。
それどころか、「こんなに頑張っているのに」と、
さらに自分を追い詰めてしまうこともあります。
毒親育ちは、ただ生きているだけでストレスが多い
毒親育ちは、子どもの頃から
・気を張る
・空気を読む
・我慢する
ことが当たり前になっています。
その結果、心より先に体が悲鳴を上げることが
少なくありません。
「なんで私だけ、
こんな思いをしないといけないんだ」
悔しさや怒りが湧いてくるのも、当たり前です。
抜け出すために大切なのは「治す」より「知る」こと
この苦しみから抜けるために大切なのは、
無理に治そうとすることではありません。
まず、自分の心と体に何が起きているのかを
知ること。
そして、少しずつ体に「安心感」を
覚えさせてあげること。
それが、回復のスタート地点になります。

あなたが損をしてきたのは、あなたのせいじゃない
体に出ている症状は、弱さではありません。
それは、その環境の中で生き延びるために
身につけた反応です。
正しく理解すれば、少しずつ変えていくことは
できます。
※この内容は、YouTubeでもお話ししています。
音声で聴きたい方はこちらからどうぞ。
YouTube動画はこちら▼
カウンセリングのご案内
もし今、
「理由はわからないけれど、ずっと生きづらい」
「頑張っているのに、体や心がついてこない」
そんな感覚があるなら、一人で抱え込まなくても
大丈夫。
カウンセリングでは、
症状だけを見るのではなく、
あなたの心と体に何が起きてきたのかを、
安心・安全なペースで一緒に整理していきます。
「話してみたい」と感じた時が、
あなたのタイミングです。
無理のない形で、お手伝いできたらと
思っています。
もし長い記事が疲れるなと感じたら、
エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
エッセイはこちら














