白黒思考をやめられないのは、思考のクセではなく「脳と心の防衛反応」

この記事の内容

白黒思考をやめたいのに、つい極端に考えてしまうあなたへ


「うまくできなかったからダメ」
「正しいか間違いか、ハッキリさせないと
落ち着かない」



そんなふうに、つい物事を“白か黒か”で
考えてしまうこと、ありませんか?


「もっと柔軟に考えればいいのに」
「思考のクセだから直せばいい」と言われても、
頭ではわかっているのに止められない。



そんな自分に、落ち込んでしまう人も
多いかもしれません。

でも実はそれ、考え方の問題ではなく、
脳が安全を守ろうとしているサイン
なんです。



脳はいつも「安全か危険か」を確認している


私たちの脳は、一瞬たりとも休まずに
“安全確認”をしています。



たとえば人の表情、声のトーン、空気の変化。
脳は無意識のうちにそれらを読み取り、
「安心していいのか」「警戒すべきか」を
判断しています。



そして、危険の可能性を感じると、
体はすぐに緊張モードに切り替わります。


心臓が早くなったり、呼吸が浅くなったり、
体がこわばったり。


このとき脳が求めているのは
「早く安全を確認したい」ということ。



グレーな状態、あいまいな関係、
はっきりしない状況は、脳にとって
“落ち着かない=危険”なんです。

だから、「正しいのはどっち?」
「間違ってるのはどれ?」と答えを急ぐ。
それが白黒思考の正体です。



白黒思考は「脳と心の防衛反応」


白黒思考になるとき、私たちは無意識のうちに
“安全を確かめようとするモード”
入っています。


たとえば、相手のちょっとした表情が
気になったとき、
「嫌われたのかも」「もうダメかもしれない」と
極端に考えてしまう。

それは、「どうすれば安心できるか?」を、
脳が必死に探している状態なのです。

つまり、白黒思考は脳と心の防衛反応。
自分を責める必要なんてないんです。

心の防衛反応のイメージを、白黒の犬の画像で表現



ポリヴェーガル理論でみる「闘うか逃げるか」状態


神経の働きを説明する理論のひとつに
「ポリヴェーガル理論」があります。



難しく聞こえるけれど、要は
「人の体と心は、安心か危険かで反応が変わる」という考えです。

・安心を感じているとき → 人とつながれる状態(リラックスモード)


・危険を感じたとき → 「闘うか逃げるか」モード(緊張・不安)


・さらに強い危険を感じると → 凍りつきの反応(無気力・シャットダウン)




白黒思考が強いとき、私たちはこの
「闘うか逃げるか」モードにいます。



体がピリピリしていて、頭も緊張している。
だから、グレーゾーンを受け入れる余裕が
なくなるんです。



白黒思考を手放す鍵は「体の安全」


「考え方を変えよう」と頭で頑張っても、
体が危険を感じていたら難しいもの。



思考をやわらげるには、
まず体に“安全”を取り戻すことが大切です。


たとえばこんな方法があります。

・ ゆっくり呼吸をする(息を長く吐く)

・温かい飲み物を飲む

・ 安心できる人の声を聞く

・自分をそっと抱きしめる



どれも簡単なことですが、体は
「今は危険じゃない」と感じると、
自然と脳の緊張もゆるみ、
白黒思考も少しずつやわらいでいきます。

体に安心を覚えさせるために自分をそっと抱きしめるイメージを、セルフハグをしている女性の画像で表現



白黒思考は、がんばってきた証


白黒思考は「悪いクセ」ではなく、
それだけあなたが一生懸命生きてきた証拠です。

「どうしたら安心できるか」
「どうすれば見捨てられないか」
そんな思いをずっと抱えてきたからこそ、
脳は“危険を見逃さないように”
働いてくれているのです。

だからこそ、まずはその自分を責めずに、
「私はずっと安心を探してきたんだな」
認めてあげてください。

安心できる時間が少しずつ増えていくと、
自然と心に“グレー”を許せる余裕
戻ってきます。



体から「安心」を育てていく


頭ではわかっているのに、心がついてこない。
そんなときは、「体と心の両方」から
安心を取り戻していくことが大切です。

カウンセリングでは、
あなたのペースに合わせながら、
体の反応を一緒に観察していくことで、
「安全な感覚」「自分を信じる力」
取り戻すお手伝いをしています。

白黒の間にある“やさしいグレー”を
受け入れられるように、
安心の感覚を、少しずつ育てていきましょう。



もし長い記事が疲れるなと感じたら、
エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
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