うつっぽい時に大切なのは「頑張ること」ではなく「休む勇気」でした

この記事の内容

修行で感じた「頑張りすぎている人たち」


私は今月の初旬、
一週間ほどお寺で修行をしてきました。



特に深い悩みがあったわけではありません。
ただ、パソコンやスマホに向かう毎日の中で、
「このままでいいのかな?」
「これから一個人としてどう生きていこう?」
そんな漠然とした思いが湧いてきたからです。


修行は思ったよりもハードで、
スケジュールに追われ、
休憩時間は昼寝か談話室での会話。



正直、自分を見つめ直す時間なんて
ほとんどありませんでした(笑)

けれど、周りの人たちの姿を見ていると、
皆どこかに「変わりたい」「悩みを解決したい」と
いう切実な思いを抱えていました。



生き方を整えたい人、自分を律したい人、
そして「もうこれ以上頑張れない」と
感じながらも、なお努力しようとしている
人たち。


私はその光景を見ながら、
「私たちは本当に“頑張ること”に
慣れすぎているのかもしれない」
と感じました。



うつっぽい人に必要なのは「修行」ではなく「休養」


修行や自己啓発の場は、
決して悪いものではありません。



でも、うつっぽい人や心が限界に近い人には、
正直オススメできません。

なぜなら、うつ状態というのは、
心も体も「エネルギー切れ」になっている
状態だからです。

エネルギーが残っている人が努力するのと、
すでに燃え尽きている人が努力するのでは、
同じ「頑張る」でもまったく意味が違います。

うつになるほどの人は、
すでに長い間、自分に厳しく、真面目に
必死に生きてきた人です。



だからこそ、これ以上の「修行」や「努力」は、
心身をさらにすり減らしてしまいます。

「頑張りたいけど頑張れない」
そんな自分を責める気持ちが強くなるほど、
回復は遠のいてしまうのです。



「ダメな自分」を強化しないために


修行の中で、他の人についていけない時、
「私だけできない」「私はダメだ」と
感じてしまう人を何人も見ました。

でも本当は、
「できない」ことが問題ではなく、
「できない自分を責めてしまう」ことのほうが
苦しみを深くします。


うつっぽい時期は、脳の働きとしても
自己否定が強まりやすく、
小さな失敗が「自分の価値がない証拠」
見えてしまうものです。



それは怠けているのでも、弱いのでもなく、
心が限界に達しているサインなんです。

「ダメな私」なんかじゃありません。
頑張りすぎて、エネルギーが
底をついてしまっただけ。



だからこそ、今は“何もしない勇気”
持ってほしい。



あなたの心と体は、ちゃんと休む力を取り戻そうとしているのです。



私自身の「エネルギー切れ」体験


私もかつて、うつで働けなくなった
時期がありました。



医師に「家を出なさい」と言われ、
友人宅に居候していた3年間。



うつの診断はやがて双極性障害に変わり、
一日の中でも感情がジェットコースターのように揺れ動く毎日でした。

布団から出られない。
カーテンも閉めっぱなし。
起きて、何か食べて、トイレに行って、
また寝る。
そんな生活を何年も続けていました。

当時は「生きている意味がない」と感じるほど、
自分を責め続けていました。



でも今振り返ると、あの時間こそが、
私が「命をつなぐために必要な休息」
だったのだと思うのです。

もしあのとき無理に頑張っていたら、
きっと心も体も壊れていたでしょう。
だから、あの“止まっていた時間”が
あったからこそ、私は今、こうして
元気に笑っていられるのだと思います。

命をつなぐために必要な休息のイメージを、枕とシーツの画像で表現



「何もしない時間」があなたを守ってくれる


うつっぽいとき、「焦るな」と言われても、
焦りますよね。
何かしなきゃ、何か変えなきゃ、と
心が急かしてきます。



でも本当に必要なのは、「何もしないこと」
なんです。

脳と神経は、休息によって回復します。
交感神経ばかりが働いていると、
心は常に「戦う・逃げる」モードになり、
どんなに眠っても疲れが取れません。

安全を感じられる環境で、
ただ呼吸をして、ボーッとする時間。
それこそが、心のシステムを整える第一歩です。

「今は動けない自分」も、
「何もしたくない自分」も、
すべて“回復のプロセスの途中”です。



止まることは、立ち止まることではなく、
未来に進むための“充電”なのです。



今うつっぽいあなたへ伝えたいこと


過去の後悔や、未来への不安に
押しつぶされそうなとき。


どうか、「今この瞬間」に意識を戻して
みてください。

ちゃんと息をしているあなたは、
それだけで十分。



頑張れない自分を責めるより、
「ここまで生きてきた自分」に、
そっと「ありがとう」と伝えてほしいのです。

人生は、ボンヤリ過ごすには短すぎるけれど、
全速力で走り続けるには長すぎます。




だからこそ、立ち止まる時間があっていい。
その静かな時間が、必ず次の力に変わります。

焦らなくて大丈夫。
あなたの心は、必ず回復の方向へ
向かっています。

回復の方向のイメージを、光の当たった草の画像で表現



休む勇気を取り戻すために


もし今、頑張ることに疲れてしまっているなら、
少し立ち止まっても大丈夫です。

私のカウンセリングでは、
安心・安全な場の中で、
「休む勇気」から回復のプロセスを
一緒に歩んでいきます。



あなたが再び、自分のペースで
生きられるようになるまで、
そっと寄り添います。



もし長い記事が疲れるなと感じたら、
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気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
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