真面目で頑張り過ぎるあなたが、手を抜けない理由
アダルトチルドレンは自分に厳しい人が多いです。
とっても真面目で頑張り屋さん。
それなのに自分に自信がありません。
傍から見るととても頑張っているのに、自分で自分の頑張りを認められません。
それは幼少期の環境が原因です。
アダルトチルドレンは幼少期、子供らしく無邪気に過ごせませんでした。
子供が子供らしくいられないというのは、ありのままでいることを許してもらえないということです。
(関連記事:不機嫌な親を持った子供の末路)
(関連記事:アダルトチルドレンは、傷つきやすくて当たり前)
ありのままでいては認めてもらえないと感じた子供は、親の顔色をうかがったり時には親の機嫌を取ったりして親から認めてもらおうとするのです。
もしその作戦が上手くいったなら子供はもっと親の期待に応えようと頑張りますし、上手くいかなかったとしたら心の奥深くに怒りを抱えます。
子供は親から認めてもらうために涙ぐましい努力をするのです。

アダルトチルドレンにとって幼少期に身につけたこの方法は、もう体の一部になっています。
こうして大人になっても、無意識に頑張り続けるようになるのです
仕事も勉強も人間関係も、何でも真面目で一生懸命です。
ほどほどという感覚がわかりません。
頑張り過ぎてクタクタになっても手を抜けません。
それは頑張っていない自分には価値がないと、心の奥深くに信じてしまっているからです。
ウッカリ手を抜いたりしたら大変なことになるという、恐れがあるのです。

アダルトチルドレンが一番恐れるのは自分の存在を認めてもらえないことです。
存在しているのに、関心を向けてもらえないことが何より耐えられません。
自分の存在がないもののように扱われるくらいなら、ボロボロになっても走り続ける道を選ぶのです。
本当は、頑張り続けないと自分には価値がないなんてことはないんですが、幼少期からこの方法しか知らなかったアダルトチルドレンにとっては、手を抜くという発想がそもそもないのです。
ないものは気づけません。
そして倒れるまで頑張り続けます。
幼少期に満たされなかった心には、穴が開いています。
寂しくて悲しくて冷たい風が、今も心の穴にピューピュー吹いています。
なんとかこの穴を埋めようと穴の虚しさを感じまいと、躍起になって頑張り続けます。
でも穴が開いているところにいくら詰め込んでも、すぐにこぼれ落ちてしまうのです。

こんな生き方を一生続けていけるでしょうか?
人間は機械ではありません。
一生全力で走り続けることなど無可能なのです。
たとえ機械であっても定期的なメンテナンスが必要ですよね?
私たちも自分の心の穴をきちんと認識し労わり、穴を満たすようにしないと心の穴は決して埋まることはないのです。
休みたいのに休めない。
常に罪悪感が付きまとう。
そんな方は何が自分を厳しく追い込んでいるのかに気づき、心の穴の補修をしましょう。
穴を誤魔化しながら生きていくより、根本的なケアをしませんか?
よろしかったら、心がホッと楽になるエッセイもご覧ください。