トラウマとの向き合い方が、運命の分かれ道
つらい出来事や悲しい出来事があった時、私たちの心はすごい仕事をします。
つらい体験をした時のイヤな感覚をこれ以上味わったら大変だ!と判断した時、心と体の感覚を切り離します。
体の感覚と感情を切り離し鈍感にすることで、これ以上傷つかないよう守ってくれるのです。

感覚を麻痺させるくらいでは追い付かないくらいのつらい体験をした時は、複数の人格を完全に分離させてしまいます。
場面場面で人格が入れ替わったりして、なんとか日常生活を過ごします。
私たちの心は命を守るために、こんなに健気に働いてくれているのです。

それなのに自分のイヤなところを嫌ったり見ようとしなかったり、または自分自身を病気扱いしたとしたらどうでしょうか?
あなたが「心」の立場だったとしたらどう思いますか?
あなたのためを思って、一生懸命働いてくれているのに、気にいらないからとないもののように扱われたら悲しくなりませんか?
また逆にちゃんと労をねぎらって感謝し、話し合いをしてくれたら嬉しくないですか?
私たちの心は「あなたにとっての良い悪い」を判断していません。
命を守る、これ以上痛みを感じないことを優先しているので、あなたの望むような結果にならないかもしれません。
だからと言って薬で抑えようとか、見ないようにしたり無理やり変えようとすると反発に遭います。
心も人と同じです。
ちゃんと労ってあげれば喜んでくれるのです。
私の中にいる沢山の「私」と仲良くなれると生きやすくなります。
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トラウマとどう向き合うかが、まさに今後の人生の分かれ道です。
トラウマと正しく向き合い、生きづらさからサヨナラしませんか?