実はとても簡単!トラウマ発見のヒント ~心がざわつくとき、それがサインかも?~
トラウマは特別なものじゃない
「トラウマ」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
大きな事故、事件、災害、虐待・・・そんな強烈な出来事を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも、実は 日常の中で繰り返された“ちょっとしたイヤな体験” も、私たちの心と体に深く影響を残すことがあるのです。
それが、いわゆる“見えにくいトラウマ”。
そして多くの人が、それに 気づかないまま今を生きている のです。
今日はそんな「見えにくいトラウマ」を見つける、シンプルだけどとても大切な方法をお伝えしたいと思います。
トラウマを見つけるシンプルな方法
それは――
「何かイヤな感じがした時」
「ん?それだけ?」と思った方。
はい、それだけなんです。
もっと言うと、
・イラッとした
・モヤモヤした
・なんか嫌だった
・不快だった
こんな感覚が、あなたの中にある「過去の未消化の感情」に触れたときに起こります。
イライラは、トラウマのサインかもしれない
たとえば、こんな場面を想像してみてください。
職場に、自分の意見ばかり押し通す人がいる。
その人の話を聞いていると、なぜかイライラ。
「なんでこんなにムカつくんだろう?」
でも、よく考えるとその人はただ自分の意見を話しているだけ。
それなのに、自分はなぜか強く反応してしまう。
それ、実は「トラウマのフラッシュバック」かもしれません。
(関連記事:怒りっぽさ・不安・モヤモヤの正体。“こころのフラッシュバック”との向き合い方)
フラッシュバックは記憶じゃなく、“感覚”で起こる
「フラッシュバック」というと、過去の映像が映画のようによみがえるイメージがありますよね。
でもフラッシュバックは、感情や体の反応として突然よみがえるものもあるんです。
たとえば、
・胸がぎゅっと苦しくなる
・頭にカーッと血が上る
・体が強張る
そんなとき、過去の記憶が直接よみがえらなくても、その時の“感じ” が体に戻ってきているのです。
なぜ「自分の意見を言う人」に反応するのか
それは、たとえば子どもの頃。
・自分の意見を言わせてもらえなかった
・親の顔色を見てばかりいた
・「こう言ったら怒られるかな?」とビクビクしていた
そんな経験がある人ほど、自由に振る舞う人 にイラッとしたり、モヤッとしたりします。
それは、心の奥で
「本当は私も、あんなふうに自由に生きたかった」
という、叶えられなかった気持ちがうずいているから。

「イヤな感じ」は、心の奥の“本音”が教えてくれる
誰かを嫌いになったとき、自分を責めたくなったとき、なんだか説明できない不快感が出てきたとき。
その裏には、「まだ癒されていない自分」 が隠れています。
「こうあるべき」と思って封じ込めた気持ち、
「わがままはダメ」と我慢した感情、
「私は傷ついてない」と思い込もうとした体験。
でも体は正直です。
イヤな感覚として、ちゃんとあなたに教えてくれています。
トラウマは、思い出せなくても“体が覚えている”
「私、そんなトラウマなんてないよ?」
そう思ったあなたも、大丈夫。
無理に思い出す必要はありません。
なぜなら、体が全部覚えているから。
体が「イヤ」と感じたとき、それはあなたの一部が「もう限界だった」と伝えているサインかもしれません。
トラウマに気づくことで、人生は変わりはじめる
「自分に許していないこと」を見つけ、少しずつ「それでもよかったんだよ」と受け入れていくと、他人に対しても寛容になっていきます。
人間関係が楽になります。
心も体も、ゆるんでいきます。
そして何より――
あなた自身が、生きやすくなります。

怒り・イライラ・違和感は、癒しのチャンス
これからは、誰かにイラっとしたとき、「なんでこんなにムカつくの?」と自分に問いかけてみてください。
もしかしたらその奥に、ずっと気づいてほしかった自分 がいるかもしれません。
「そんな自分がいたんだ」
そう気づくだけでも、大きな一歩です。
あなたも、もっと自由に生きていい
カウンセリングでは、
・フラッシュバックの嫌な感覚をやわらげるワーク
・未完了の感情とゆっくり向き合うプロセス
・心の奥に眠っている「本当の思い」を一緒に見つけるサポート
そんな時間をご提供しています。
あなたも、自分に許していない「何か」をそっとほどいて、もっと自由に、軽やかに、生きてみませんか?
安心できる空間で、お待ちしています。
もし長い記事が疲れるなと感じたら、エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、ちょっとした息抜きにどうぞ。
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