依存から抜けられない人の心理



何かしらの依存行為に陥る人は多いです。



例えばスマホ依存、ゲーム依存、買い物依存、恋愛依存。



健康に良くないような依存行為だと過食、薬物依存、アルコール依存、自傷行為など。



人はどうしてこのような依存行為から抜けられないのでしょうか?





①単に快楽を求めている

 

単に楽しさ、快楽などの刺激を求めて依存行為がやめられない場合です。

脳の報酬系が刺激され、ドーパミンが出るため。



②トラウマを抑える

 

過去のトラウマによる心の傷を感じないようにするため、依存行為に没頭させる。




 



今日は②のトラウマを抑える目的の依存症について詳しくお伝えします。



私たちは何かしらのトラウマを負うと、その痛みをもう二度と感じたくないと考えます。

傷に向き合うのではなく、傷をどこかへ追いやって見ないようにしてしまいます。

ですが、傷自体は消えてなくならないので、何かの拍子に出てこようとします。


それがフラッシュバックの場合もあります(関連記事 ほとんどの人が誤解しているフラッシュバックについ


とても怖いです。



抑え込んだ感情が出てくるのが怖くて、何かに依存し紛らわそうとするのです。





依存行為は良くないもののように扱われ、行為自体をなくそうとしてしまいがちなのですが、依存行為にもちゃんと必要な役割があるのです。



だから依存行為を意志の力でやめさせようとしても上手くいきません。



依存行為自体が問題なのではなく、依存行為によって紛らわそうとしているトラウマに目を向ける必要があります。



過去のトラウマによって負った傷が癒えない限り、依存行為はやめられません(単に快楽目的の場合は別)



もし、依存行為がやめられなくて、そんな自分を責めてしまっている人がいたとしたら、それは単に行為の良い悪いではないと知ってください。



傷ついたままの抑え込まれた過去の感情が、あふれ出てくるのを防いでくれているのです。





でも一生防ぎきれるものでもありませんので、いつかはトラウマと向き合う必要があります。



心の仕組みを知ると、自分に何が起こっていたのかが理解できるようになります。



そうすると不必要に自分を責めることもなくなります。



依存行為すらも心を痛みから守るためだったとわかると、見方が変わります。



本来自分の中に責めていい「自分」は存在しません(関連記事 生きづらさを生む自分との付き合い方



依存行為で痛みを紛らわせてくれた自分自身に感謝し、トラウマによって負った傷を癒すと、もう依存行為をする必要がなくなるので落ち着いてきます。



もしあなたが依存行為がやめられないとお悩みでしたら、行為だけをやめようとするのではなく、心の奥に抑え込まれた傷に向き合ってみませんか?



カウンセリングでは、ゆっくり時間をかけて過去の傷を癒していきます。


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