大人になった今こそ、「好きだったこと」にもう一度会いに行こう
突然思い立ち、モネ展へ
唐突ですが、先日「モネ展」へ行ってきました。
開催されていたのは知っていたものの、「人が多いだろうから落ち着いた頃に行こう」とのんびり構えていたら、なんと来月には終わってしまうと知り、慌てて行ってきたんです。
有名な睡蓮の絵をはじめ、モネの世界に触れる中で、ただ美しい絵を観ているだけなのに、心がどんどんほぐれていくのを感じました。

思い出した“かつての私”
ふと、帰り道に思い出したことがあります。
小学生の頃、私は絵を描くのが大好きで、学校で絵の賞をもらったこともありました。
「もしかして才能あるのかも?」と調子に乗って絵画教室にも通い、そこでも何度か賞をもらったことも。
そんな私が、今では絵を描くことからすっかり遠ざかり、今の画力はコレ(笑)↓

今の自分の絵のセンスに笑いつつも、「あの頃の私は、もっと自由だったなぁ」と懐かしくなりました。
絵をやめた理由に気づいた瞬間
でも、なぜ絵から離れてしまったのか。
思い返してみると、小学5年生の頃から父の家庭内暴力が激しくなっていき、心が不安定で絵を楽しむ余裕なんてなくなっていたことを思い出しました。
「好きだったけど、続けられなかった」
それは才能や向き不向きではなく、環境がそうさせていたんですよね。
子どもの“好き”は、本能で感じたもの
子どもの頃に好きだったものって、理由がないことが多いです。
「なんか好き」「なんか楽しい」
それだけで夢中になれたものこそ、本能から湧き上がる“本当の好き”だったりします。
今の私たちは、大人の価値観や損得勘定、周囲の目で“好き”を選びがちです。
でも、子どもの頃に夢中になったあの感覚を思い出すことは、自分自身を思い出すことでもあるのかもしれません。
習い事は何も身につかなかった。でも・・・
ちなみに私の母は、裕福ではないながらも「情操教育が大事」と、絵画教室・エレクトーン・英会話と、いろいろな習い事をさせてくれました。
でも、何一つ身についた記憶がないんです。
「やっぱり私は不器用なのかな」と思っていたけど、今なら分かります。
家の中が危険すぎて生きることに精一杯で、楽しむ余裕なんてなかったんだって。
“楽しい”を感じられる場所に、心は戻る
モネの絵を観ていると、不思議と「昔の私」が戻ってくるようでした。
お絵描きや手芸、お菓子作り。
夢中になっていたことは、ちゃんと私の中に今も残っていた。
そして「また描いてみたいな」と思えた。
そう感じられた自分に、ちょっと安心したんです。

あなたが夢中になったものは何ですか?
時間もお金も条件も関係なく、「なんでも好きなことをしていいよ」と言われたら、あなたは何をしますか?
子どもの頃、寝る間も惜しんで夢中になったもの。
それが、今のあなたのヒントになるかもしれません。
自分の“好き”を知ることは、自分を取り戻す第一歩。
よかったら、少し時間をとって、思い出してみてくださいね。
あなたの「好き」は、あなたを癒す力になる
心がつかれているとき、自分が何が好きかも分からなくなってしまうことがあります。
でも、思い出してみると、ちゃんと心の奥に“好き”は残っている。
それは、あなたを支える力にも、癒す力にもなるんです。
もし、「自分の好きが分からない」「何に夢中になったかも思い出せない」
そんなふうに感じていたら、ひとりで抱えなくても大丈夫です。
あなたらしさを思い出すお手伝いをしています
私のカウンセリングでは、「安心して心を開ける場所」を大切にしています。
誰にも話せなかったこと、思い出せなかった感覚。
少しずつ一緒に取り戻していきましょう。
あなたの「本当の好き」と「本当の自分」を取り戻す時間を、ここから始めてみませんか?
もし長い記事が疲れるなと感じたら、エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が見つかるかもしれません。エッセイはこちら