ストレスは心の問題だけじゃない~体と環境が大きく関係する理由
ストレスは「心が弱いせい」なの?
こんにちは、トラウマセラピストmiwakoです。
人はストレスを、つい「心の問題」だと
考えてしまいがちです。
でも実は、心の問題ではないケースも、
思っている以上に多いんです。
これまで私は、
- 体を労わってくださいね
- 冷えているなら温めてくださいね
- しっかり休んで、ちゃんと食べて、水分をとって、眠ってくださいね
と、いろいろな場所でお伝えしてきました。
ただ、私一人が言っているだけだと
「本当にそうなの?」 「気休めじゃないの?」 と
思われてしまうかもしれません。
そこで今日は、かなり心強い助っ人
(こっちが本家)を紹介します。
ストレスという言葉を最初に使った人
カナダの生理学者、ハンス・セリエ。
(現在は亡くなられていますが)
この方は、生理学の分野で初めて
「ストレス」という言葉を使い、
ストレス学説を提唱した人物です。
セリエが定義したストレスは、
私たちがイメージしがちな「精神的ストレス」
だけではありません。
ハンス・セリエが考えた「ストレス」とは
セリエのいうストレスとは、
あらゆる要求に対する、身体の非特異的反応
というものです。
つまり、原因が何であれ、
身体は同じ防御システムを使うという考え方です。
ストレスになる外的要因
① 温度や湿度
寒すぎる/暑すぎる
湿度が高すぎる/低すぎる
こうした環境は、
- 体温調節
- 血液循環
- 自律神経
に負荷をかけます。
これは「気の持ちよう」ではなく、
純粋な生理的ストレスです。
② 騒音
大きな音
断続的な音
意味のない騒音
これらは、意識していなくても、
身体の警告反応(交感神経)を刺激し続けます。
セリエは、
本人がうるさいと感じていなくても、身体は反応する
と考えていました。
③ ウイルス・細菌
感染
炎症
免疫反応そのもの
免疫系の働きも、実はストレス反応の一部です。
コルチゾールなどのホルモンが関与し、
病原体そのものが強力なストレッサー
になります。
④ 化学物質
毒素
薬物
有害な化学物質
これらは、
- 肝臓
- 内分泌系
- 神経系
に負荷をかけ、
身体は「非常事態」として反応します。

心理的ストレスも、身体は同じように反応する
ウイルスでも 騒音でも 人間関係でも
身体は、同じ防御システムを使います。
だからストレスは、
精神的なものだけではありません。
外的ストレスは、意外と対処しやすい
外的要因のストレスは、
比較的対策しやすいものが多いです。
たとえば、
- 寒いなら温める
- 音を減らす
- 刺激の強い環境から距離を取る
こうしたことは、すぐにできる場合もあります。
トラウマを抱えた人ほど影響を受けやすい理由
トラウマを抱えた人は、
- 神経系が過敏になりやすい
- 警告反応が下がりにくい
という特徴があります。
そのため、
環境ストレス(温度・音・化学物質) × 心理的ストレス
が掛け算のように重なってしまいます。
「気にしすぎ」なのではありません。
感受性が高い身体状態になっているだけ
なんです。
心だけでなく、体と環境にも目を向けて
心に向き合うことは、もちろん大切です。
ただ、外的要因のストレスに囲まれたままだと、
どれだけ心のケアをしても、
なかなか効果が上がりません。
ぜひ、
- 自分の体
- 日々過ごしている環境
にも目を向けてみてください。

おわりに
今回は、ストレス学説を提唱した
ハンス・セリエの考えを借りて、
「ストレスは心の問題だけではない」という
お話をしました。
ストレスを感じやすい自分を、
「弱い」「気にしすぎ」と責めてしまう方は
とても多いですが、 それは性格の問題ではなく、
身体や神経系が頑張り続けてきた結果
かもしれません。
少しでも、
- 自分を責めなくていい理由
- 体を大切にする意識の大切さが伝わっていたら嬉しいです。
カウンセリングのご案内
もしあなたが、
- 心のケアをしてもなかなか楽にならない
- ずっと緊張が抜けない
- 環境の変化や刺激に疲れやすい
と感じているなら、
それは「まだ足りていないケア」が
あるだけかもしれません。
当カウンセリングでは、 心だけでなく
体・神経系・安全感にも目を向けながら、
今のあなたに合ったペースで
サポートいたします。
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