才能がないと思う理由は“心のフィルター”。あなたの価値は誰かの言葉で決まらない

「どうして私だけうまくいかないの？」と感じてしまう日々

仕事も恋愛も人間関係も、全部うまくいかない。
周りの人はいつも楽しそうに見えるのに、
私だけが取り残されているようで、苦しくなる。

「私なんて何の才能もないし、
人から好かれないし」
そう思い始めると、
どんどん自己嫌悪の渦に巻き込まれてしまう。

でも、どうしてこんなにも
“才能のない私”という感覚に
支配されてしまうんだろう？



その理由は、実はあなたの
“心のフィルター”にあるんです。

「才能がない」と思ってしまうのは“心のフィルター”のせい

私たちの脳は、
毎秒あふれるほどの情報の中から、
なんと 1000分の1 しか取り込めていません。



そして、どの情報を拾うかを
決めているのが 心のフィルター。

このフィルターは、過去の記憶・体験・
感じた感情からできています。

だからもしあなたが長い間
「私はできない」
「私は価値がない」
と思い続けてきたなら、
フィルターはその前提で働きます。

すると脳は、膨大な情報の中から
“才能がない私”を裏付けるものばかりを
拾ってくる。



それが何度も積み重なると、
「本当に私は才能がないんだ」という誤解が
“現実”のように見えてしまうのです。

でも、ここが大事なポイント。

そのフィルターは「真実」ではなく、
ただの“過去の記憶”の集まりに過ぎない
ということ。

フィルターは“自分だけで作ったもの”ではない

「私がダメだから、
才能がないと思うようになったんだ」
そう考えてしまう人も多いけれど、
それは違います。

実はこのフィルターは
あなた一人で作ったものではありません。

例えば子どもの頃、
「そんなこともできないの？」
「あなたは不器用ね」
そんな言葉を何度も聞いて育ったとしたら、
子どもの脳はそのまま受け取り、

「私はできない」
「才能のない私」

というフィルターを作ります。

そして選ぶ情報、感じること、行動・・・
すべてがその“親の基準”で決まっていく。

さらに言えば、その親の価値観もまた、
親の親から受け継いだものかもしれない。



つまり、今あなたの目を
曇らせているフィルターは、
もはや誰の価値観かわからない他人の残像
で作られたものなんです。

あなたの本当の価値や才能とは、
まったく別の場所から来た
“外部データ”なんです。

「才能のない私」は、ただの過去の影

あなたを苦しめてきた
「才能がない」という感覚は、
あなた自身の真実ではなく、
過去の記憶が作り出した“幻”なんです。

本来のあなたは、もともと価値があって、
可能性があって、愛される存在。



ただ、長い時間をかけて
心のレンズが曇っていただけなんですね。

フィルターは書き換えられる

嬉しいことに、このフィルターは
固定されたものではありません。

「過去の記憶」で作られたなら
「新しい経験」で上書きできるのです。

ただし、書き換えの最初の一歩は
安心・安全を感じること。

心だけでなく、体が「大丈夫」と
感じられる環境にいると、
脳は少しずつ柔らかくなり、
新しい情報を受け取りやすくなります。

・心地よい時間
・優しい人との関わり
・小さな成功体験
・ほっとする瞬間

こうした“安全な経験”を
少しずつ積み重ねていくことで、
曇っていたフィルターが透明になり、
本来のあなたの姿が見えてきます。

今の苦しみは「あなたが弱いから」ではない

今感じている苦しさは、
あなたのせいではありません。

脳が昔の痛みを基準にして
世界を誤解していただけ。



仕組みを知るだけでも、
「私が悪かったんじゃないんだ」と
心がゆるんでいきます。

あなたはずっと、がんばって生きてきました。
誰かの基準に振り回されてきただけで、
「できない人」なのでも
「才能がない」わけでもないのです。

カウンセリングのご案内

もし、ひとりでフィルターを書き換えるのが
難しいと感じるときは、
誰かと一緒に歩むことで心が安心感を感じます。

あなたが安心して話せる場所で、
ゆっくりと自分のペースで
心のレンズをクリアにしていけたら。


そんな思いで、
私はカウンセリングを行っています。

必要なときに、いつでも頼ってくださいね。
あなたが本来の輝きを取り戻していく旅を、
隣でそっと支えられたら嬉しいです。

 もし長い記事が疲れるなと感じたら、
エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
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