お腹を抱えて笑った記憶から学ぶ~感覚を取り戻すことの大切さ
久しぶりに大笑いした日
先日、私は久しぶりに
お腹を抱えて大笑いしました。
その理由はというと
とてもくだらないことなのですが(笑)、
よかったら少しお付き合いください。
きっかけは、ネットで見つけた
友人Aちゃんに似ている人の画像。
思わず「これ似てるよね」と
LINEで送ったのですが、
Aちゃんの反応は「似てるかぁ?」
私はどうしても似ていることを証明したくなり、
顔交換アプリを使ってみたのです。
結果は・・・
あまり似ていない。
そこで
「このまま終わるのもつまらない」と思い、
関西人の血が騒ぎました(笑)。
今度はAちゃんと私で顔を入れ替えたり、
さらに共通の友人B君の顔をはめ込んでみたり。
するともう傑作!
じゃりン子チエに出てきそうな
関西のオバちゃん風の別人が出来上がり、
私もAちゃんもお腹を抱えて
笑い続けることになったのです。
Aちゃんから「笑いすぎて呼吸困難!」
「お腹痛いを通り越して心臓が痛い!」
とメッセージが届き、
私自身も涙が出るほど笑いました。
大の大人の私たちが
小学生レベルの遊びで爆笑している――
その状況そのものがまたツボに入り、
さらに笑いが止まらなくなりました。
子供時代の「お腹がよじれる感覚」
この大笑いの体験を通じて、
ふと懐かしい感覚を思い出しました。
それは子供の頃に観ていた
「8時だヨ!全員集合」。
毎週土曜の夜8時、私はテレビの前で大笑いし、
文字通りお腹がよじれる感覚を
体いっぱいに味わっていました。
私の家庭は、決して
安心できる場所ではありませんでした。
けれど、この番組だけは
週に一度の大切な救いであり、
子供の私にとって強力な「心の支え」に
なっていたのです。
思い返せば、
あの笑いの時間があったからこそ、
私は苦しい日常を生き延びられた
のかもしれません。
トラウマの影響と「感覚の切り離し」
大人になって改めて気づいたのは、
つらい記憶は強烈に残りやすい一方で、
楽しい記憶は意外と忘れてしまっている
ということです。
トラウマを抱える人は、
心と体の感覚を切り離す傾向があります。
「感じるとつらいから、
もう感じないようにする」――
これは心が自分を守るための自然な働きです。
けれど同時に、嬉しさや楽しさ、
温かさまで感じにくくなってしまうのです。
私自身も長い間、
自分の感情や体の感覚が
よく分からないことがありました。
けれど、久しぶりに大笑いした
今回の出来事で、
「ああ、体はちゃんと覚えているんだ」
と気づいたのです。

体は楽しい記憶を覚えている
お腹が痛くなるほど笑った感覚、
胸がワクワク弾む感覚、
優しくされて心が温かくなる感覚――。
これらは一度忘れてしまったように思えても、
体はちゃんと覚えています。
私たちの体は、ネガティブな出来事だけでなく、
ポジティブな出来事も蓄積しています。
だからこそ、感覚を取り戻していけば、
過去の楽しい体験も
再び感じられるようになるのです。
感覚を取り戻すためにできること
では、どうすれば感覚を
取り戻せるのでしょうか。
そのカギは「五感を意識すること」です。
- 視覚:空の色や木々の緑、夕日の光を意識して眺める
- 聴覚:鳥の声や風の音、好きな音楽に耳を澄ます
- 味覚:一口のコーヒーやお茶の味を丁寧に感じる
- 嗅覚:花の香りや料理の匂いを深く吸い込む
- 触覚:肌に触れる風や布の感触を味わう
これらは特別なことではなく、
日常の中でできる小さな習慣です。
けれど、意識するだけで
心と体のつながりが戻り、
「自分を感じる力」が少しずつ育っていきます。

感覚を取り戻すことは、自分を取り戻すこと
「自分を知る」「自分と向き合う」とは、
頭で考えることだけではありません。
体の感覚を通じてこそ、
自分自身とつながり直すことができます。
今回の大笑いは、
まさか顔交換アプリから始まるとは
思いませんでしたが(笑)、
その出来事をきっかけに
「感覚を取り戻すことの大切さ」を
再確認できました。
私たちが生きづらさを感じるとき、
その背景には「感覚を閉ざしてしまった自分」が
いるのかもしれません。
だからこそ、
日々の小さな瞬間から五感を意識し、
自分の体にもう一度
アクセスしてみてほしいのです。
カウンセリングのご案内
もしあなたが
「感覚を取り戻したいけれど、一人では難しい」と感じているなら、
カウンセリングがお手伝いできます。
安心できる対話の場で、
あなたの心と体の声を
一緒に丁寧に聴いていきます。
トラウマや生きづらさで
切り離してしまった感覚を、
少しずつ取り戻すサポートをいたします。
笑うこと、泣くこと、安心すること――
それらはすべて「生きている証」です。
あなたが再び自分自身とつながり直し、
日常の中で心地よさを取り戻せるよう、
ぜひ一度ご相談ください。
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気軽に読める内容なので、ちょっとした息抜きにどうぞ。
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