引っ掛かりを取っ掛かりに~生きづらさを成長へと変える心の向き合い方

この記事の内容

深く心に残った「引っ掛かりは取っ掛かり」という言葉


先日、臨床経験豊富な
ベテランカウンセラーが主催する
勉強会に参加しました。



そこである参加者の方が
シェアしてくださった言葉が、
深く心に残ったのです。

それは――
「引っ掛かりは、取っ掛かり」

シンプルなのに、とても奥深い言葉でした。

人生のどこかで心に
「引っ掛かり」が生まれるとき、
私たちはそれをただの苦しみと感じます。


けれど、その「引っ掛かり」こそが、
自分と真剣に向き合うきっかけ、
すなわち「取っ掛かり」になる
のです。

この記事では、
この言葉の意味を掘り下げながら、
あなたの中にある
「生きづらさ」をどう受けとめ、
どう成長へとつなげていけるのかを、
一緒に考えていきたいと思います。



「引っ掛かりは、取っ掛かり」とは何か?


人生を川の流れにたとえてみましょう。
川がなめらかに流れているとき、
私たちの心もスムーズで軽やかに感じられます。

けれど、あるとき流れを
せき止めるようなものが現れることがあります。
それは大きな岩かもしれないし、
小さな枯れ葉の堆積かもしれません。

いずれにしても、
その「引っ掛かり」があるせいで、
水の流れが滞り、
私たちは息苦しさや生きづらさを感じるのです。

しかし、その滞りこそが
「気づきのチャンス」でもあります。


「なぜここで止まっているのか?」
「私はどんな環境や出来事に
影響を受けてきたのか?」

立ち止まるからこそ、
自分の人生を振り返り、
見直すきっかけになるのです。

川の流れがせき止められるイメージを、落ち葉と水の画像で表現



子ども時代にはわからなかった「引っ掛かり」


子どもの頃、私たちは自分が置かれた環境を
「普通」だと感じます。


たとえ家の中でハラスメントや
機能不全があったとしても、
それを「おかしい」と気づくのは
ずっと後のこと。

大人になるにつれ、
社会での人間関係や仕事を通して
「生きづらさ」を感じる瞬間が訪れます。


そのとき初めて、
「もしかして私の家庭環境は
少し違っていたのかも」と気づくのです。

ここで大切なのは、気づいたその
「違和感=引っ掛かり」を、避けるのではなく
「取っ掛かり」に変えること
です。



引っ掛かりを「誰かのせい」にしてしまうとき


生きづらさを感じる原因は、
多くの場合「誰かや何か」にあります。
親の態度、学校での経験、社会からの圧力…。

それを人のせいにしたくなるのは、
自然なことです。
そして実際に、原因の多くは
「自分のせいではない」のです。

けれど大切なのは、
そこで人生を止めてしまわないこと。



流れをせき止めるものを取り除くのか、
あるいはその流れを利用して
新しい方向へ進むのか。
その選択肢は、自分の手の中にあるのです。



私自身の「引っ掛かり」と「取っ掛かり」


振り返ると、私自身も数えきれないほど
「引っ掛かり」に出会いました。


理不尽な出来事、
思うようにいかない人間関係、
心の中に積み重なっていく傷。

長い間、その苦しさの理由がわからず、
ただ「なんで私だけ…」と
感じていた時期もあります。

けれどあるとき、少しずつ
「これは自分が悪いのではない」と
気づけるようになりました。


そして「この引っ掛かりがあったから、
自分の人生を深く考えることができた」と
思えるようになったのです。

もちろん、そう思えるまでには
時間がかかりました。
けれど今だからこそ、
「引っ掛かりを取っ掛かりにできる」と
胸を張って伝えられるのです。



「気づき」が生まれると連鎖が止まる


以前の記事にも書きましたが、
「自分の家ってなんかおかしい」と
気づいた人たちがいます。


彼らは、自分と向き合うことによって、
ハラスメントや機能不全家族の
悲しい連鎖を止めているのです。

気づくことは、とても勇気のいる行為です。
けれど、その一歩が未来を大きく変えます。

あなたの気づきは、あなた自身だけでなく、
次の世代にまでつながる尊い選択になるのです。



情報の時代だからこそできること


昔は情報が少なく、
「生きづらさ」に気づくのに
長い時間がかかりました。


でも今は違います。
心理学やトラウマに関する情報があふれ、
気づきやすい時代になっています。

だからこそ、その「引っ掛かり」を
ただの痛みで終わらせるのではなく、
「取っ掛かり」として自分と向き合う
チャンスに変えることができます。



引っ掛かりを取っ掛かりに変えるための3つのヒント


1. 立ち止まって感じてみる

苦しいときほど、
私たちはその気持ちを無視したくなります。
けれど、少し立ち止まって
「私は今、どんな気持ちを感じているのか」と
問いかけることが、最初の一歩になります。

2. 信頼できる人に話す

引っ掛かりを抱えたまま一人で背負うと、
視野が狭くなりがちです。
安心できる相手に話すことで、
自分では気づけなかった視点を
得ることができます。

3. 専門家と一緒に整理する

過去のトラウマや家庭の問題は、
自分だけで抱えるには
大きすぎることもあります。
そんなときは、
専門のカウンセリングを受けることで、
安全な環境で心を整理していくことができます。



あなたの引っ掛かりは、未来への取っ掛かり


「引っ掛かり」は、苦しみであると同時に、
新しい自分への入り口でもあります。
避けたいと思う気持ちは自然ですが、
その痛みの奥には、
あなた自身の成長と自由が待っています。

もし今、あなたが何かにつまずいているなら、
それは人生を見直す
大切なサインかもしれません。
その「引っ掛かり」を、
未来を切り開く「取っ掛かり」に
変えていきませんか。

未来を切り開くイメージを、光の当たった緑の画像で表現



カウンセリングのご案内


ひとりで抱えるには大きすぎる苦しみも、
安心できる場で分かち合えば、
少しずつ軽くしていけます。


私のカウンセリングでは、
トラウマやアダルトチルドレンの視点を踏まえ、
あなたが安心して心を整えられる時間を
大切にしています。

「この引っ掛かりを取っ掛かりに変えたい」と
思った方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの歩みを、心から応援しています。



もし長い記事が疲れるなと感じたら、
エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
エッセイはこちら

 

 

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