【禅修行で見えた景色】諦めない心が人生を変える──苦しさの先にある希望
諦めない心が見せてくれた“苦しさの先の景色”
先日、一週間ほど禅修行のために
お休みをいただいていました。
厳しい修行の中で気づいたのは、
「諦めない心」があると、苦しさの先に
まったく違う景色が見えるということ。
途中で投げ出したくなる瞬間もありましたが、
それを越えたとき、自分の中で大きな変化が
起こりました。
この記事では、その体験を通して学んだ
「諦めない心」の大切さをお伝えします。
禅修行での一週間 ── 思っていた以上の厳しさと戸惑い
私が滞在した禅寺では、
生活のすべてが修行です。
食事一つとっても細かな作法があり、
少しでも乱れると厳しい指導が入ります。
スケジュールは分単位で管理され、
遅れれば周囲に迷惑をかけるという緊張感。
甘えは一切許されません。
個室ではあるものの、
集団生活ならではの物音や緊張感で、
ほとんど眠れない日も続きました。
「こんなに寝ていなくて大丈夫なの?」と
思いつつ、だんだんおかしなテンションに
なっていく自分に気づいたときは、
ちょっと笑ってしまったくらいです。
3日目は寝不足や胃痛で本当につらくて、
「帰ろうかな」と思った瞬間もありました。
苦しさの先に見えた“景色” ── 限界の少し先へ
3日目の夜、私は自分に問いかけました。
「ここで帰ったら、何のために来たんだろう?」
そう思い直して迎えた4日目。
不思議なほど心も体も軽くなり、
気づけば修行そのものが楽しくなっていました。
苦しさを越えた先には、想像していなかった
景色が広がっていたのです。
周囲には、初日に来て次の日の朝には
帰ってしまう人や、
予定より早く切り上げる人もいました。
それも一つの選択です。
ただ、短い時間では「苦しい思い出」で
終わってしまうこともあります。
少しだけ踏ん張ったその先に、
“続けた人にしか見えない景色”があるのだと
強く実感しました。

仲間の存在が心を支える ── チューニングする神経
もう一つ、今回の修行でとても大きな力に
なったのが「仲間の存在」でした。
個人修行でありながら、他の修行者と交わす
ちょっとした会話や励ましが、
心をふわっと緩めてくれました。
年齢や肩書きは一切関係なく、
ただ一人の修行者として出会う。
その中で、自分の子どもくらいの年齢の
若者たちとも多くの時間を過ごしました。
彼らの笑顔を見ながら、
「どうかこの子たちがずっと笑顔のままで
いられますように」と、心から願っていました。
安心できる仲間とつながることで、
人は苦しい状況でも踏ん張ることができます。
これは、ポリヴェーガル理論でいう
“チューニングする神経(腹側迷走神経)”が
働くから。
人とつながることで、
私たちの神経は安心を感じ、
心も体も前を向けるようになるのです。

“続ける人”にだけ見える景色 ── 諦めない力の大切さ
「諦めない」という言葉は、
少し堅苦しく感じるかもしれません。
けれど、何かを続けていると、ある瞬間に
心の景色がガラリと変わるときがあります。
それは、たった一歩だけ
自分の限界を越えた先にあるのかもしれません。
途中でやめた人が悪いわけではありません。
ただ、自分の中の“壁”を一つ越えることで
見えるものは、明らかに違いました。
この体験は、今後の私の人生にも、
カウンセラーとしての仕事にも、
大きな力になると感じています。
禅修行で得た学びを日常へ ── 人生を変える一歩は小さな挑戦から
「禅修行なんて私には無理」と思う方も
いるかもしれません。
でも大切なのは、禅修行そのものではなく、
「いつもと違うことを少しだけ続けてみる」
ことです。
・いつもと違う道を歩いてみる
・新しい習慣を始めてみる
・信頼できる仲間やメンターとつながる
どんなに小さな一歩でも、それを続けることで
見える景色は変わります。
一人では難しいときは、安心できる人と一緒に
取り組むのも立派な一歩です。
苦しさの先にある“人生の景色”を信じて
今回の禅修行を通して、
改めて感じたことがあります。
人生を変える鍵は、特別なことではなく、
「諦めずに続けること」
そして、「人とつながること」です。
あなたがもし今、
壁の前で立ち止まっているなら、
その壁は、ほんの少しの一歩で
越えられるかもしれません。
カウンセリングのご案内
一人では乗り越えられないことも、
安心できる人とのつながりがあれば、
見える景色が変わります。
あなたのペースで、
少しずつ前に進んでいけるように。
その一歩を一緒に踏み出してみませんか?
もし長い記事が疲れるなと感じたら、
エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
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