醜形恐怖症は見た目の問題じゃなかった~トラウマと自己否定から抜け出せなかった私の体験

この記事の内容

醜形恐怖症で苦しんだ過去の私


今日は、昔の自分の体験をもとに、
「コンプレックスがどのように
トラウマと結びつき、醜形恐怖症のような状態を
つくっていったのか」を、
今の私の視点で書いてみたいと思います。

当時はただ「自分が醜い」
「なんとかしなければ」という
必死さの中にいました。


でも今振り返ると、
その背景には自己肯定感の低さや、
安心できる土台のないまま育った心の状態、
つまりトラウマの影響
はっきりと見えてきます。

これは特別な誰かの話ではなく、
多くの人が形を変えて経験している
生きづらさでもあると思っています。



醜形恐怖症(身体醜形障害)とは何か


醜形恐怖症とは、自分の顔や体の一部に
重大な欠陥があると強く思い込み、
他人から見れば問題がない場合でも、
その部分へのこだわりが日常生活に大きな支障を

きたしてしまう状態を指します。

最近では「身体醜形障害」と呼ばれることも
あります。

重要なのは、これは見た目の問題ではなく、
心の感じ方の問題
だという点です。



頭では「気にしすぎだ」と分かっていても、
不安や恐怖が止まらず、
行動や選択が縛られてしまいます。



私が容姿に強いコンプレックスを持つようになった背景


私が自分の容姿を強く嫌うようになったのは、
十代の頃でした。

特に嫌だったのが、自分の丸い顔です。

若さ特有のハリもあって、実際以上に丸く、
大きく見える気がしていました。



体は太っていないのに、顔だけが太って見える。
そのことがどうしようもなく嫌で、
鏡を見るたびに気持ちが沈んでいました。

今思えば、その頃の私は、すでに
「自分は価値のない存在だ」という前提で
世界を見ていた
のだと思います。



だからこそ、ひとつの特徴が「欠点」ではなく、
「致命的な欠陥」に見えてしまった
のでしょう。



たった一言が心に深く突き刺さった出来事


そんなある日、
友達と街を歩いていたときのことです。

すれ違いざまに、見知らぬ男性が「丸い顔!」と
言って笑いました。

たったそれだけの出来事です。
でも私の中では、世界がひっくり返るほどの
衝撃でした。

「やっぱりそうなんだ」
「私の顔は、他人が笑うほど醜いんだ」

頭の中はその言葉でいっぱいになり、
「もう外を歩けない」「また笑われる」という
恐怖が一気に押し寄せてきました。

トラウマの視点で見ると、
これは出来事そのものよりも、
もともと心の中にあった自己否定の感覚が
強く刺激された状態
だったと言えます。

他人から笑われて衝撃を受けたイメージを、カミナリの画像で表現



極端な行動へ向かわせた「生き延びるための必死さ」


「この丸顔をなんとかしなければ」

そう思い詰めた私は、
極端なダイエットを始めました。



一日三食、錠剤だけを飲み、
水以外のものは口にしない生活です。

体重はもともと標準より少なかったのですが、
「痩せれば顔も変わるはず」という思いに
すがっていました。

今振り返ると、それは美しくなりたかった
というよりも、
笑われない存在にならなければ生きていけない
いう切迫感だったのだと思います。

トラウマを抱えた心は、「危険から逃れるため」
極端な選択をすることがあります。



当時の私にとって、その行動は
自分を守るための唯一の手段でした。



体が壊れていく中でも止められなかった理由


食べなければ体重は減ります。
でも、顔は思ったようには変わりませんでした。

そのうち、常にだるく、肌は荒れ、
すぐに風邪をひくようになりました。



それでも、「丸顔を笑われるくらいなら、
このくらい耐えられる」と思っていました。

周囲の人に心配され、普通の食事に戻した途端、
体調は驚くほど回復しました。

それでも当時の私は、
「自分がしていたことの危険さ」よりも、
「自分は醜い」という思い込みに
支配されていた
のです。



問題は「顔」ではなく「心の前提」にあった


今だからこそ、はっきり言えます。

問題は、顔が丸いことでも、
見た目そのものでもありませんでした。

人に笑われた出来事をきっかけに、
「醜い自分は生きていてはいけない」 という
心の前提
が、むき出しになっただけだった
のです。

もし仮に顔が痩せていたとしても、
次は別の欠点を探して、
同じように苦しんでいたでしょう。

トラウマの影響を受けた自己肯定感の低さは、
対象を変えながら形を変えて現れます。

トラウマで苦しんだ思いのイメージを、葉っぱの上の露の画像で表現



コンプレックスが苦しさに変わるとき


「もう少しこうだったらいいな」と
思う気持ちは、誰にでもあります。

でもそれが、
・醜いから直さなければならない
・人前に出られない
・存在してはいけない気がする

という感覚にまで広がっているとしたら、
それは見た目の問題ではなく、
心が安全を感じられていないサインです。



どんな自分でも大丈夫だと思える心へ


トラウマケアの視点では、
「どんな自分でも大好き」と
無理に思う必要はありません。

まずは、 「そう思ってしまうほど、
必死に生きてきたんだ」

自分に理解を向けること。

安心と安全を少しずつ
体に取り戻していくことで、
見た目へのこだわりや自己否定は、
自然と力を失っていきます。

これは根性論でも、
ポジティブ思考でもありません。

心と体の回復のプロセスなのです。



過去の私へ、そして今読んでいるあなたへ


今日は、私自身の昔の体験を、
トラウマの視点から書いてみました。

もしあなたが今、
外見や欠点に強くとらわれて苦しんでいるなら、
それはあなたの心の弱さではありません。

それだけ、これまで必死に生きてきた証です。

安心できる場所で、心と体を整えていけば、
生きづらさは必ず変わっていきます。



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もし今、
・外見や欠点に意識が向いて苦しくなる
・人にどう見られているかが頭から離れない
・「こんな自分ではダメだ」という感覚が消えない

そんな状態が続いているとしたら、
それはあなたの心が弱いからではありません。

安心できない環境の中で、
必死に自分を守ろうとしてきた結果、
今も体と心が緊張を手放せずにいるだけかも
しれません。

カウンセリングでは、無理やり
「考え方を変える」
「前向きになろう」といったことはしません。



あなたの体と心が、
少しずつ安全を感じられるようになることを
大切にしています。

過去のつらい体験を
無理に話さなくても大丈夫です。
無理やり答えを出そうとしなくても大丈夫です。

ただ、ひとりで抱え続けなくていい場所として、
必要なときに思い出してもらえたらと
思っています。



もし長い記事が疲れるなと感じたら、
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気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
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