思考だけでは変われない理由~体の感覚が教えてくれる無意識の声
心を変えたいのに変われない、そんな時ありませんか
「頭ではわかっているのに、
気持ちがついてこない」
「考え方を変えたいのに、
同じことで落ち込んでしまう」
そんな風に、
自分を責めてしまうことはありませんか。
でもそれは、
あなたの努力が足りないからではありません。
実は、“体”の中に、まだ「安心できない」
という感覚が残っているのです。
人の心は、思考と体の感覚が
一緒に働いています。
どんなに前向きな考えをしても、
体が緊張しているままだと、
心は落ち着くことができません。
この記事では、
体の感覚と無意識の関係を通して、
「なぜ思考だけでは変われないのか」そして
「体を感じることがどう変化につながるのか」を
お伝えしていきます。
思考は“意識” 体は“無意識”が語る場所
人の脳の中で、
意識して考えられる部分はほんの一部。
多くのことは、無意識のうちに感じたり、
反応したりしています。
たとえば、緊張すると肩が上がる。
怖いと胸がギュッと締めつけられる。
安心すると、自然に呼吸が深くなる。
これらはすべて、体を通して
無意識が伝えてくれている“サイン”です。
私たちは「考える前」に、
すでに体で感じ取っているのです。
だから、思考だけで自分を変えようとしても、
体がまだ「危険」だと感じていると、
心も動けません。
無意識の反応は、あなたを守るための
自然な働きなのです。
体の感覚が変化の鍵になる
心の落ち着きや安心感は、
頭の中だけでは作れません。
体が“安全”だと感じたとき、
はじめて脳も安心できるのです。
たとえば、深い呼吸をしたり、
温かいお茶をゆっくり飲んだり。
心地いい香りを感じたり、
やわらかい毛布に包まれたり。
そんな小さな瞬間に、
体は「今ここに安全がある」と感じます。
この“体の安心”が積み重なると、
思考や感情も自然と穏やかになっていきます。
反対に、体が常に緊張していると、
どんなにポジティブな言葉を使っても、
心が置いていかれてしまうのです。
体が安心を取り戻すこと。
それが、変化のスタート地点です。

無意識とつながるための「感じる練習」
体の感覚に気づくために、
難しいことは必要ありません。
たとえば、今、自分の呼吸に
意識を向けてみましょう。
吸う息と吐く息、どちらが長いですか?
肩は上がっていますか?
胸は締めつけられていますか?
ただ「気づく」だけで大丈夫です。
良し悪しを判断せず、今の体をそのまま感じる。
すると、少しずつ体が
「大丈夫だよ」と教えてくれます。
無意識の緊張がゆるみ、
心も静かになっていきます。
カウンセリングやセラピーの中では、
この“体の安全感”を一緒に取り戻していくことを
大切にしています。
体が安心を感じると、
自然と心も整っていくのです。
思考と体感がつながると、生き方が変わる
思考と体は、いつも影響し合っています。
考え方を変えるだけでなく、
体の声にも耳を傾けることで、
心の底から変化が起こります。
安心して考えられるようになると、
無理に前向きにならなくても、
自然に穏やかに過ごせるようになります。
体を感じることは、
あなたが自分自身を信じることにつながります。
「感じること」は、自分を大切にすること
思考だけで変わらないのは、
あなたが悪いからではありません。
体がずっと、あなたを守ってくれていただけ。
少しずつ体の感覚に気づき、
安心を取り戻していくことで、
無意識の中に眠っていた力が目を覚まします。
その瞬間から、あなたの生き方が
少しずつ変わり始めます。

カウンセリングのご案内
体の緊張や心のざわつきが続くとき、
ひとりで抱えず、安心できる場所で話してみることも大切です。
私のカウンセリングでは、思考だけでなく
“体の感覚”にも寄り添いながら、
あなたが本来持っている安心とつながる
お手伝いをしています。
少しずつ「心も体も楽になる感覚」を
取り戻していきましょう。
もし長い記事が疲れるなと感じたら、
エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、
ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が
見つかるかもしれません。
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