この人生だから今がある ~あるクライアント様が得た気づき~
クライアント様の深い気づきをご紹介します
昨年からカウンセリングを受けてくださっているクライアント様より、こんな素敵なお言葉をいただきました。
私は通常、継続中の方にご感想をお願いすることはしていません。
「何か良く言わなきゃ」とプレッシャーをかけたくないからです。
ですが今回は、クライアント様ご自身がとても大きな気づきを得られ、その体験をとても丁寧に綴ってくださったので、掲載の許可をいただいたうえで、皆さまにもご紹介させていただくことにしました。
M様からいただいたお言葉(個人的な内容は、一部省略させていただきました)
そして今日の出来事を振り返っている際、ふと、miwakoさんがおっしゃる「リソース」という言葉の意味が、本当の意味で自分の腑に落ちる感覚がありました。
「自分が緩む時間を作る」という言葉も、です。
この週末は、ある意味ではゆっくりする時間がたくさんあったのですが、今日の一件を機に、「この連休の間、私はまったく自分が緩むことをしていなかった」と気がついたのです。
薄々気がついてはいたのですが、それでもなんとなくやり過ごしてしまっていました。
しっかり緩んでいないため、仕事ややりたいことをやっているわけでもないのに、ただただストレスがたまっていきました。
そしてその間も小さな心配事を見つけては、そのことで頭が支配され、気持ちは忙しいままです。
良質な睡眠も取れず、しっかり寝ていないため、ふだんはほとんど欲することのないジャンクフードのようなものを身体が欲してもいました。
緊張の糸はどんどんピーンと張っていき、ここ数日のイライラを経て、ついに今日その張った糸がぷっつんと切れてしまったのだと思いました。本当に糸が切れたような感覚があります。
娘が眠りについてから一人シャワーを浴び、その糸が切れた感覚を自分の上半身に感じながら、「あぁ、だから緩む必要があるんだ」と心から納得したのです。
自分で「腑に落ちたわ」と言葉にでるほど、すとんとその気づきがありました。
これまでも「リソース」「緩む」という概念は理解していましたし、日々の中で意識的にリソースに頼ろうともしてきました。とはいえ腑には落ちていなかったため、今思うと「形式上やってみる」という感覚が強かったように思います。
しかし今日のこの感覚、気づきから、リソースの大切さを身に沁みて感じたというか、本当の意味でリソースを毎日取り入れようという思いになりました。
今日の夜の時間は、私にとっても、そして何より娘にとって辛く痛い経験となってしまいましたが、こんなに大きな気づきをもたらしてくれるものでもありました。
「また別の段階へ入っていける」と、そんな気がしています。
いつもサポートいただき本当にありがとうございます。
miwakoさんのお力で、少しずつ、でも確実に前進していると感じられています。
miwakoさんのカウンセリングを受け始めて半年が経ちますが、やはりこの気付きに至るまでも半年と言う時間がかかるんだなぁと、自分を含めたいわゆる毒親サバイバーと呼ばれる人々の苦労をずっしりと感じたI日でもありました。
子供の頃の自分の悲しむ姿やその存在も、ずっと認識はしていたのですが、心から向き合うと言うことがなかなかできずにきたのだと思いました。
過去の記憶を掘り返せば、その当時の怒りや寂しさをありありと感じますが、今は母への怒りや恨みといった感情は本当にほとんど感じません。
むしろ心から、「この人生だからこそ今がある」と感謝さえ感じることがあります。
でも、だからといって、心の奥底にいるまだ癒やされていない幼少期の自分を放っておいてはいけないなぁとも改めて感じました。
私の言葉はいくらでもお使いください!!WebサイトでもSNSでもシェアしていただいてもちろん構いません。私自身、カウンセラーの方々の言葉はもちろん、さまざまなサバイバーのブログやSNSでの投稿に勇気をもらったり共感をしたりと言うことでたくさん救われてきたひとりです。
どこを切り取っていただいても構いませんので、よきにお使いください。

【背景】怒りの奥にあったもの
M様は、長年「衝動的な怒り」に悩んでおられました。
大切なお子さんにきつく当たってしまい、そのたびに自分を責めて苦しんでこられた方です。
怒りの根っこには、幼少期のつらい体験がありました。
そこに直接向き合うのはとても苦しいことなので、まずは「リソース(ご自身を支える資源)」を少しずつ積み重ねるところから始めました。
【リソースを積み重ねた日々】
時には、怒りがフラッシュバックとして現れ、そのたびにワークを使って少しずつ対処する日々・・・。
ご本人も最初は「形だけのリソース」と感じながらも、地道に続けてくださっていました。
【ある日の気づき】自分が緩むことの大切さ
そんなある日。
娘さんとの間に起きた出来事をきっかけに、M様は深い気づきを得られたのです。
「自分が緩む時間を持たなかったから、こんなにも張りつめていたんだ」
「形式だけでなく、本当にリソースが必要だったんだ」
と、頭ではなく“腑に落ちる”感覚として理解されたのです。
【変化の本質】体験を通して血肉になる
私がどれだけ言葉で伝えても、それは“知識”に過ぎません。
でもそれを日々の中で実践し、自分の体験を通して血肉にできたとき──
人は本当の意味で変わっていきます。
【過去の意味が変わるとき】
そして、「この人生だったからこそ、今がある」と感じられるようになる。
そうすると、過去を変えることはできなくても、「過去の意味」が変わり、自分の人生そのものを肯定できるようになるのです。
それはつまり、「自分自身をまるごと肯定する」ということ。
それが、これからの人生を生きていく上での確かな“土台”になるのです。

【このメッセージを届けたい理由】
M様がシェアを快く承諾してくださったのは、「自分も誰かの言葉に救われてきたから、今度は自分の言葉が誰かの支えになれば」との思いからです。
人は「優しくしよう」と無理に頑張らなくても、自分が満たされたら、自然と優しさがあふれてくるんですね。
もしあなたが今、一人でがんばっているなら
もちろん、これからもM様には課題が続きます。
でもこの“腑に落ちた体験”があったからこそ、きっとここから先、さらに心の成長が加速していく──そんな確信があります。
私が何かもっともらしいことを言うよりも、クライアント様のリアルな言葉の方が、今つらさの中にいる方の心に届く。
今日はそんな思いでこのメッセージをお届けしました。
【カウンセリングのご案内】
もしあなたが今、怒りや不安、満たされない思いの中で、一人でなんとかしようと頑張り続けているとしたら——
その頑張りは、本当にすごいことです。
でも、一人で頑張り続けなくても大丈夫なんです。
カウンセリングでは、あなたの中に少しずつ「安心できる感覚」や「緩む時間」を積み重ねていくことを大切にしています。
今すぐじゃなくても、「そろそろ誰かと一緒に整えていきたいな」と感じたときは、いつでもお待ちしていますね。
もし長い記事が疲れるなと感じたら、エッセイカテゴリーに短めの文章もあります。
気軽に読める内容なので、ちょっとした息抜きにどうぞ。
あなたの心が軽くなる一言が見つかるかもしれません。エッセイはこちら