これが当たり前だと思ってた・・・機能不全家族の隠れた特徴
私の育った家庭は、暴力や怒鳴り声が日常茶飯事でしたので、わかりやすいと言えばとてもわかりやすい機能不全家族でした。
もちろん子供の頃は機能不全家族なんて言葉は知りませんが、うちの父親が友達の父親と比べておかしいことくらいは子供でもわかりました。
なので私は比較的早い時期から自分の生きづらさは父親のせいだと気づいてはいました(気づいてはいても、どうしたらいいのかがわかりませんでしたが)
カウンセラーになり、色々な方のお話をうかがうにつれ、日常的に暴力があったわけでも毎日怒鳴られていたわけでもないのに、生きづらいという方がとても多いです。
よくよくお話をうかがうと、特に大きなケンカがあったわけではないけれど、家庭内で温かい心の交流がなかったとか、怒られるわけではないけど親にいつも気を遣っていたとかいう方がとても多いのです。
わかりやすい事件がない分、機能不全家族だとはわかりにくいので、自分がアダルトチルドレンであるとか、自分の育った家庭が機能不全家族だったと気づきにくいのです。
気づきにくいと、自分の中に抱えているモヤモヤやイライラの正体がわかりません。
また大切にされた感覚が薄いので自己肯定感も低く、人間関係が上手くいかないのは自分の性格に問題があるからだと考えて、ますます自己肯定感が下がります。
家の中で何の緊張もなくただ安心してくつろいで過ごせるだけで子供のメンタルは安定し、ストレス耐性も上がるのです。
しかし家庭内に大きな事件がなくても家庭内の空気がピリピリしていたり、冷たい感じだったり、言いたいことも言えない環境は子供にとっては危険な場所なのです。
交感神経が優位になり、些細な刺激にも反応します。
生きてるだけで疲れます。
そりゃイライラもするし、不安も強くなります。
でもどうしてそうなったのかがわかりません。
別に虐待されていたわけではないし、人並みのことはしてもらったと思っているからです。
まして子供の頃は他の家庭が日常どんななのかなんてなかなか知る機会がありませんから、自分の家庭がおかしいなんて気づくチャンスも少ないです。
そうして大人になるにつれ、得体のしれない生きづらさを抱えてしまうのです。


機能不全家族とは、家族が家族として機能していない状態のことです。
この場合の「家族」とは、子供が子供らしく安心することができる場。
十分な愛情のある場。
しっかりと保護を得られる場。
のことを指します。
これは子供の目線から見た場合で、いくら親が「十分な愛情をかけた!」と言ったところで、子供がそう捉えていなければそれはもう機能不全家族なのです。

機能不全家族の特徴
①怒りが爆発している
②冷たく愛情がない
③性的・身体的・心理的虐待がある
④人と比較される
⑤批判が多い
⑥過度な期待をかけられる
⑦物質主義・権威主義・学歴至上主義
⑧世間体ばかり気にする
⑨親が病気がち・留守がち
⑩親と子の立場が逆転している
⑪両親・嫁姑の不仲
⑫バカにされる
⑬プライバシーがない
⑭ストレスのはけ口にされる
⑮無視
我が家のように虐待があったり、怒りが爆発していれば非常にわかりやすいですが、冷たいとか、期待をかけられすぎるだけではそこまで親がおかしいとは気づきにくいですよね。
でも子供が子供らしくのびのび振る舞えていない時点でその家庭は機能不全家族なのです。
だから今、何らかの生きづらさが出ていたとしても仕方がなかったのです。
一番無邪気に振る舞える時期に安心して過ごせなかったのですから。
あなたの責任ではありません。
ただこれからもずっと影響を受け続ける必要はありません。
子供時代は大変だったでしょうが、もう過度な不安や緊張はゆっくりと緩めてあげても大丈夫です。
時間をかけて少しずつ心と体の緊張を解いていくと、心と体が軽くなっていきます。
自分が変わると世界の見え方が変わります。
子供の頃から世界は怖いものだ、人は自分を傷つけるものだと思って生きてきた人にとっては世界は怖いものでも、人は自分を傷つけるものでもないとわかると、とても生きやすくなります。
当たり前だと思っていた自分の家族が機能不全家族だったと気づいた時、あなたの生きづらさを克服するためのスタートラインに立てるのです。

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